企業の未来を創るビジネスコラム ひらめきのタネ
Gravioの人感センサー(IoT技術)で”テレワーク時の効率的な休憩”を見える化!
~IoTセンサーを活用した“従業員の働きすぎ防止策”を試行~
2021年08月30日
突如として始まったテレワークも1年以上経過し、在宅での勤務にも十分慣れたかと思います。そのような中、”働きすぎ(休憩の取らなすぎ)”という新たな課題も出てきたのではないでしょうか。
そこで、今回は“従業員の働きすぎ防止”に焦点をあてて、アステリア社が提供している”IoT統合ソフトウェア「Gravio」で提供される人感センサー”と連携するアプリケーションを開発し、開発部門のメンバーで試行しましたのでご紹介します。
なお、本試行はアステリア社の支援をもとに実施しました。アステリア社での実証実験の模様は下記からご覧いただけます。
<Gravioユースケース>Gravioの人の動き検知(モーション)センサーを使って、テレワーク時の在席データ収集を行ってみた
パソコンの前から離れて効果的な休憩を取ろう!
パソコンの前から動かずに休憩を取る方もいらっしゃいますが、「ベランダで日光浴」や「広い場所で伸びをする」などがより効果的と言われています。
ポイントは短時間でもパソコンの前(仕事をしている場所)から離れることです。
Gravioの人感センサーによる休憩時間の見える化
テレワークは出社時よりもリラックスした環境で仕事ができるため、無意識のうちに休憩時間が短くなっている方も多いようです。しかし、仕事の効率を上げるためには、適切な休憩が必要です。
自分がどれくらい休憩を取っているか、明確に把握できれば、”休憩の取らなすぎ”を防ぐことができるのではないでしょうか。そこで、Gravioの人感センサーと連携して休憩時間を見える化するアプリケーションを開発しました。
休憩時間の見える化の仕組み
パソコンの前にGravioの人感センサーを設置して、1分ごとに在席データ(人がいることを感知したデータ)を取得します。それをニッセイコムが開発した連携アプリケーションで集計して、仕事をしている時間(パソコンの前にいる時間)と休憩時間(パソコンの前にいない時間)を見える化します。
アプリケーションの機能
機能1:休憩時間の可視化
仕事をしている時間に対して休憩時間が少ないようであれば休憩を促すことができるように、仕事をしている時間と休憩時間の両方を表示できるようにしました。
Gravioの人感センサーから取得したデータから各時間を算出して表示します。
なお、昼休みは集計から除外しています。
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【表示項目】
- (業務)開始時間(パソコンを起動した時間)
- (業務)終了時間(アプリケーションを起動した時間)
※ 一日の最後にアプリケーションを手動で起動させ、日報を提出から業務終了としています。 - 在籍時間合計(パソコンの前にいる時間/仕事をしている時間)
- 離席時間合計(パソコンの前にいない時間/休憩時間)
- トータル時間:在席時間と離席時間の合計
機能2:コミュニケーションの活性化
部門内でのコミュニケーション活性化のために、連携アプリケーションからMicrosoft TeamsやOutlookのスケジューラーへメッセージを送信できるようにしました。
トライアル参加メンバーの声
本アプリケーションを開発部門のメンバーで試行しました。
一般職と管理職の感想です。
一般職:A氏の感想
上司から見えていないことが逆にプレッシャーになり、なるべく休憩を取らずにいましたが、休憩時間が見える化して基準ができたことで、常にパソコンに向かっていなければならないという心配が無くなりました。
席を離れて休憩を取ることで短い時間でリフレッシュができ、業務効率が少し上がったように感じます。
管理職:B氏の感想
休憩状況が見える化したことで、残業時間以外からも作業負荷が把握できるようになりました。忙しい課員は、残業が多いだけではなく休憩時間も少なくなっているので、仕事を振り分ける際に参考にしています。
おわりに
テレワークは新型コロナウイルス感染症対策として急速に広まりましたが、新しい働き方として根付く企業も多いでしょう。
今回ご紹介しました休憩時間を見える化するアプリケーションは製品化されておりませんが、ニッセイコムでは快適なテレワークを支援するITソリューションを数多く取り扱っております。
従業員の在宅勤務に課題をお持ちでしたら、ぜひお問い合わせください。
※ Gravioは、アステリア株式会社の登録商標です。
※ Microsoft Teams、Outlookは、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
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