文教向けIT環境構築サービス 導入事例 大阪体育大学様

お客様の声
コストパフォーマンスを最大化したい大学にとって、ニッセイコムのマルチベンダー調達×ワンストップサポートという特長はとても魅力的です。
導入製品
導入の背景・目的
教育研究システムリプレースの概要
— 大阪体育大学(以下 大体大)はニッセイコムに何を依頼したのですか。
大体大では、定期的に教育研究システムのリプレースを行っています。
今回の第7期目となるリプレースの概要は以下のとおりです。ニッセイコムに更新作業及びその後の保守支援を依頼しました。
〔ネットワーク〕
1Gbps → 10Gbps化/WAN高速化
〔サーバー〕
教育系サーバーと事務系サーバーのサーバー基盤を共通化。
仮想化によるサーバー台数削減(40台→8台)
〔アプリケーション〕
ID管理:分散していた機能をLDAP Managerに統合
学術認証フェデレーション(学認:GakuNin)に参加
グループウェアからGoogle Appsに移行
大体大では、学生に優れた学習環境を提供するために、体育施設やさまざまなトレーニング機器などに投資することが優先されます。そのため、潤沢なIT予算を毎年必ず用意できるわけではありません。
ですから、毎回のシステムリプレースで常に念頭に置いていることは「コストパフォーマンスの最大化」です。性能や利便性を向上させつつ、いかに前回更新時の構築費を下回ることができるか、そしてハードウェアやアプリケーションの保守費用も抑えることができるか。
今回の更新では、ハードウェアについては仮想化によって台数そのものを減らすことでコスト削減を図りました。またサーバー集約に伴って懸念される特定箇所への通信過多に対応するために、ネットワークの帯域増強を行いました。
Google Appsに「安かろう悪かろう」は当てはまらない
— では続いて、アプリケーション面の更新について教えてください。
まず、分散していたID管理をLDAP Managerに統合することで、運用負担の軽減を図りました。
次の学術認証フェデレーションの導入については、電子ジャーナルなどの情報資産の利活用が目的です。今後急速に進歩していく分野だと思われますので、このタイミングで導入を決定しました。
3つ目の「グループウェアからGoogle Appsへの移行」については、まずこれまで使っていたグループウェアの問題点から説明します。
これまで既成のグループウェアを導入し、学生にWebメールや個々の保存領域を提供していました。導入したばかりの頃は良かったのですが、年数が経つにつれてバージョンアップの頻度が少なくなり、最新ブラウザではメールを読めない、アドレス帳をエクスポートできない、接続が不安定といった問題が起こっていました。
そこで、そのグループウェアの使用を止め、Google Appsに切り替えることにしました。Google Appsの魅力はまずコストです。教育機関向けのサービスは無料で使う事ができます。また、これまでオンプレミスで運用していたグループウェア用のサーバーも不要になります。
また費用だけではなく、以下の点についてもGoogle Appsは優れていると考えました。
- 導入から数年経っても陳腐化しない。常に最新のバージョンを利用できる。
- 学内ID管理システムとの連携が可能。
- クラウド上の保存領域を個々の学生に持たせることができる。
以上のような理由で、Google Appsについては「安かろう悪かろう」という言葉は当てはまらず、導入には何の抵抗もありませんでした。唯一心配だったのは既存システムからのデータ移行、そこさえうまく乗り切れば大丈夫だと考えていました。
選定にいたったポイント
ニッセイコムの魅力1:マルチベンダー環境の実現
— その「Google Appsへのデータ移行」も含めた、教育研究システムリプレース作業におけるニッセイコムの活動について評価をお願いします。
約4ヶ月という短い時間の中で、ニッセイコムの皆さんは期待通りに移行作業を行ってくれました。既に新しいシステムの運用がスタートしていますが、これまで大きなトラブルが起きることもなく、順調に稼働しています。
コストパフォーマンスの最大化を目指していた大体大にとって、ニッセイコムは頼もしいITベンダーです。ニッセイコムには他社には無い良さがあり、それは私たちと同規模の大学にはとても魅力的だと思います。
— 「大体大と同規模の大学にとって魅力的な、ニッセイコムの良さ」とは何でしょうか。
パッと思いつくのは、次の3つです。
- マルチベンダー環境の実現
- ワンストップ・サポート
- エンジニアの突破力
— では、順にお伺いします。まず「1. マルチベンダー環境の実現」とは?
大手メーカー系列の会社の場合、自社グループ製品のみを提案されるケースが多いのですが、それではコストの最適化を図ることが難しくなります。
ニッセイコムの良い所は、日立系列の会社であってもマルチベンダー環境の実現に尽力してくれることです。メーカーにこだわらず最適な製品を選別して提案してくれます。ある日立製品の対応に際しては、私たちの味方になって日立側と粘り強く交渉をしてくれました。
ニッセイコムの魅力2:ワンストップ・サポート
— 次の「2. ワンストップ・サポート」とは?
マルチベンダー化によって「調達コスト」は下がりますが、そのぶん負担になるのが、取りまとめる「運用管理者のコスト」です。
ニッセイコムはマルチベンター環境の運用をワンストップでサポートしてくれますので、とりまとめのコストがかかりません。
大学には定期的にシステムを全停止しての法定点検がありますが、ニッセイコムはその時も手伝いに来てくれて助かりました。サポート費用はかかりますが、これらを自分たちだけでやろうとすると運用スタッフをもう一人雇う必要があり、もっとコストがかかってしまいます。
上記1の「マルチベンター環境の実現」を調達まででしたらやってくれるITベンダーはありますが、ニッセイコムのように運用以降のサポートまでやってくれる所はなかなかありません。
「マルチベンダー調達 × ワンストップサポート」という、最もコストパフォーマンスの高い状態を実現してくれるのが、ニッセイコムの魅力だと考えます。
ニッセイコムの魅力3:エンジニアの突破力
— では、最後の「3. エンジニアの突破力」とは?
実際にお付き合いして思ったことが、エンジニアの皆さんの「突破力」が半端ではないことです。職人気質で、解決するまで徹底して仕事をし、大抵の不具合やトラブルを解消してしまいます。
場数を踏んでいるからでしょうか、いわゆる「バッドノウハウ」を豊富に持っていて、「そこはこういう設定にしておかないと、後で○○が起こってしまう」といったアドバイスを何度もいただき、助かりました。
ニッセイコムは大手ベンダーに比べて人数は少ないのですが、その分一人一人の技術的な守備範囲がとても広いと思います。コストパフォーマンスの観点からも、少数精鋭でのサポートはとてもありがたいことです。
今後の展望
今後の展開とニッセイコムへのメッセージ
— 今後の展開についてはどのようにお考えですか。
今回のリプレースは教育研究システムの一部分であり、今後も順次更新を行っていく予定です。具体的には、提出物管理システムの機能強化や、コアスイッチや教育系PC、複合機の入れ替えなどが控えています。
このうち「提出物管理システム」については現在ニッセイコムと詳細を詰めているところです。とてもいいシステムになりそうなので、長く使っていきたいと思っています。長く使うためには定期的なバージョンアップが必要です。前述のグループウェアのようにはならないでほしい。そのためにも、ニッセイコムには他の大学にもたくさん売っていただくことを期待しています(笑)
— 最後にニッセイコムへのメッセージをお願いします。
ニッセイコムの協力によって、よりコストパフォーマンスに優れた教育研究システムへのリプレースを実現することができました。私たちの大学は新しい技術を実験的に導入することには比較的寛容な風土だと思います。ですから、これらも遠慮なく様々な提案をぶつけてほしいですし、一緒に新しい事にチャレンジしていきたいと思っています。引き続きよろしくお願いいたします。
お忙しい中、ありがとうございました。
お客様について
学校法人浪商学園を母体に1965年に設立。現在は体育学部と健康福祉学部の2学部で編成され、「スポーツ・健康・福祉」の側面から社会的要請に応え得る人材の育成に力を入れている。開学50周年を迎える2015年には、教育学部(仮称)が開設される(設置認可申請準備中)。
OBに米大リーグボストンレッドソックス上原浩治選手など。
在学者数:2,553名、教員数:95名(平成25年5月1日現在)。
所在地 | 〒590-0496 大阪府泉南郡熊取町朝代台1番1号 |
---|---|
開学年月日 | 1965年(昭和40年) |
学生数 | 2,553名 |
資本金 | - |
Webサイト | 大阪体育大学サイト |
2013年11月取材。
このページの情報は取材日時点のものです。
現時点では変更になっている場合もありますのでご了承ください。
