文教向けIT環境構築サービス, PC教室のIT環境構築サービス 導入事例 関西国際大学様

お客様の声
関西国際大学では大学統合・学部再編に伴うキャンパス移転が行われ、その際のIT環境構築をニッセイコムが担当しました。
導入の経緯やニッセイコムを選んだ理由、導入後の評価などについて伺いました。
<写真>
〔前列:関西国際大学〕
メディア教育部門 現代社会学部 観光学科 教授 渡辺卓也氏 (左から2番目)
神戸山手キャンパス教務課 メディアサポート 主幹 髙松卓史氏 (左端)
神戸山手キャンパス教務課 メディアサポート 笠野睦子氏 (右端)
神戸山手キャンパス教務課 メディアサポート 惠藤芳行氏 (右から2番目)
〔後列:弊社〕
(左より)SE 小寺、営業 溝本、SE 脇坂、営業 原、営業 清水
導入の経緯
大学統合と学部再編に伴う、迅速なIT環境の整備
— はじめに、関西国際大学がニッセイコムに何を依頼されたのかを教えてください。
2020年4月、本学を設置する学校法人濱名学院と、神戸山手大学を設置する学校法人神戸山手学園が法人合併し、関西国際大学と神戸山手大学の大学統合が行われました。それにより本学は三木キャンパス・尼崎キャンパスに神戸山手キャンパスが加わり、3キャンパス体制となりました。
その後学部の再編が行われ、2021年4月より一部の学部学科が神戸山手キャンパスに移転することが決まりました。多くの学生や教員が移動することに伴い、神戸山手キャンパスのIT環境の再整備が行われることになりました。

すべてのキャンパスのインフラ基盤を統一し、どのキャンパスからでも同じようにネットワークやシステムを利用できるようにすることが求められていました。神戸山手キャンパスのネットワーク環境を他のキャンパスと同等レベルに引き上げることに加えて、PC教室の整備も行う必要がありました。
候補ベンダー3社を比較検討した上で、本学はニッセイコムに以下を依頼しました。
<PC教室の構築>
- 神戸山手キャンパス内の2つの建屋に1室ずつ構築
- 各教室にPC 50台、サーバー(ネットブート)1台、AV設備、監視カメラ、授業支援システム、什器・カーペット等教室内デザイン
<PC教室以外の機器導入>
- 自習用PC 20台、貸出ノートPC 20台、オンデマンドプリンター、プリント管理システム
<ネットワーク・インフラ基盤構築>
- 神戸山手、尼崎、三木の3キャンパスをつなぐネットワークの構築
- 神戸山手キャンパス内の3つのエリア(2、3、4号館)をつなぐネットワークの構築
- ドメイン、メールシステムの統合
- 無線LAN環境の整備
<プロジェクトマネジメント>
- 上記各システム、什器ベンダーのとりまとめと導入プロセス設計、進行管理

選定のポイント
「実直なベンダー」に依頼したい
— 3社の候補ベンダーの中から、ニッセイコムを選んだ理由を教えてください。
ニッセイコムを含む2社は、以前より本学の尼崎・三木キャンパスのIT環境構築でお世話になっていました。もう1社は新規に提案を依頼したベンダーでした。
ニッセイコムを選んだ理由の1つは、技術力を評価していたからです。過去一緒に仕事をしてきた中で、ネットワークからハードウエア、ソフトウエアまで守備範囲が広く、多種多様なメーカーの製品を分け隔てなく取り扱って最適な組み合わせを考えてくれることを評価していました。
2つめの理由は、ニッセイコムは「安請け合いしない、誠実な会社」だからです。
一番困るのは、できると言っていたことができなくて構築作業が新学期に間に合わず、学生や教員に迷惑をかけてしまうことです。これまでの付き合いの中でニッセイコムは、こちらからのリクエストについて常に真摯(しんし)に対応していました。一度できると言ったことは高い確率で実現してくれました。できないと判断したことも、どうすれば可能になるのかを考えて提示してくれました。
そしてこれが一番大切だと思うのは、できなかった時の修正力です。ずっと100%ではなくて、できると言ったことができなかったというケースも過去にはありました。その度にニッセイコムは原因を掘り下げ、失敗を糧にして対策を講じ、同じミスを繰り返すことはありませんでした。
大学統合や学部のキャンパス移転が絡んだIT環境構築は初めての経験で、多くの不安を抱えていました。ニッセイコムであれば、もし想定外のトラブルや読み違えが発生したとしても、持ち前の技術力と柔軟な対応力を発揮して、約半年という限られた期間での構築作業をやり遂げてくれるだろうと期待していました。
導入後の評価
工事会社との調整から、インターネットブレークアウトまで
— 実際に構築作業を終えられて、これまでのニッセイコムの活動について評価をしていただけますか。
まず、期間内に構築作業が完了し、2021年4月の新学期スタートに間に合ったことが何よりでした。コロナ禍でコミュニケーションをとることが難しい中、ニッセイコムには各種機器ベンダーのとりまとめや工事会社との調整などに奮闘していただきました。
PC教室の構築では、ケーブルを配線する床下の改善提案をしてくれました。築年数が経過した建物で隙間が見つかり、もし学生のヒールなどが挟まったら危ないのではという指摘から、工事会社との改善方法の検討、床に敷くカーペットの配色や教室のデザインまで考えてくれました。またPC端末やプリンター、プロジェクターなどのIT機器だけではなく、什器メーカーと調整して教室に合わせた特注の什器の導入も行ってくれました。
PC教室とネットワーク構築の両方で、想定外の遅延が発生しました。
前段階の建物自体の改修工事が終わらないために次の工程に進めなかったり、新しい通信回線が予定通りに開通しないためにネットワーク構築が先延ばしになったりしました。その度にニッセイコムは関係する工事会社や機器ベンダーと連携してスケジュールを引き直したり、図面を見ながら前倒しできる作業を洗い出したり、さまざまな工夫や対策を実行してくれました。
ネットワークについては、3つのキャンパスをインターネット回線経由でVPN接続し、同一LANとして利用できるようになりました。本学では全学生がPCを持参するBYODの運用を行っています。どのキャンパスでも同じようにネットワークやシステムにアクセスできるように構築していただきました。
加えてMicrosoft 365をはじめクラウドサービスの利用度合いの増加に対応するため、インターネットブレークアウトの手法を取り入れたネットワーク構築をしていただきました。アプリケーションやサービスごとにアクセスルートを分けて設定することで、セキュリティーを守りながら回線の負荷を抑え、快適な利用環境を学生に提供できるようになりました。

写真左下/右下:新設されたラーニングコモンズ(学習支援室)内のIT機器やネットワーク環境構築も実施。
今後の展望
未来あるソリューションを供に築いていきたい
— 2021年4月の本稼働から約1年が経過した、現在の状況はいかがですか?
大きなトラブルもなく順調です。ネットワークについては以前よりも遅延が減り、ストレス無く利用できるようになった実感があります。ニッセイコムには稼働後も週1回のペースで常駐していただき、軽微な問題については迅速に対応してもらっています。
— 最後に、今後の展望について教えてください。
コロナ禍の影響もありネットワークの重要性はますます高まっています。この先DXの進展に伴い、オンデマンド授業などへのシフトも予測されます。安定した運用を続けていくために、今後も引き続きニッセイコムにご支援いただきたいと思っております。
加えてニッセイコムには、今後より視点を広げた提案を期待しています。特定の優れた技術やシステムだけではなく、それを用いて何を創造していくかという未来像やソリューションです。答えを見いだしづらいテーマではありますが、さまざまなアイデアを持ち寄って議論を重ねていく中で道を切り拓いていく、そのような関係でいたいと思っています。よろしくお願いいたします。
お忙しい中、ありがとうございました。
お客様について
所在地 | 兵庫県三木市志染町青山1-18 |
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創立 | 1998年4月1日 |
学生数 | 3,035名(2021年5月1日現在) |
Webサイト | 関西国際大学 |
2022年2月取材。
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