販売管理システム/船員管理システム(スクラッチ開発), GrowOne 給与SX 導入事例 南海フェリー株式会社様

お客様の声
南海フェリー株式会社 管理部 課長代理の若野年伸氏(写真中央左)に、ニッセイコムが構築した「販売管理システム」と、「GrowOne Cube 給与」「船員管理システム」の評価などについてお話を伺いました。
※写真左端:弊社営業 山田、中央右:弊社SE 吉岡、右端:弊社SE 南
※GrowOne 給与SXは、GrowOne Cube 給与の後継製品です。
導入の背景・目的
スクラッチ開発とパッケージの両方をニッセイコムに依頼
— 南海フェリーがニッセイコムから導入されたシステムの概要について教えていただけますか。
当社では、大きく分けて以下の3種類のシステムをニッセイコムから導入しています。
- 販売管理システム(独自開発)
- GrowOne Cube 給与(パッケージ)
- 船員管理システム(独自開発)
順にご説明します。
販売管理システムは、フェリー運航業務の要となる当社の基幹システムです。
予約申込、チケット発券、輸送人数/台数などを集約し、売上・予約・輸送実績などを管理しています。実績データは社内の日報や月報に反映されるだけではなく、運輸局に提出する輸送実績報告書に盛り込まれます。
一般のお客様向けに、和歌山県・徳島県の観光スポットやバス、鉄道等とタイアップした企画を行うことがあります。その際の発券チケットは個別に作成し、価格も管理しなくてはいけません。
市販のパッケージの適用が難しい独自の業務が多く、ニッセイコムに依頼してスクラッチで開発していただき、1998年に初期バージョンの稼働が始まりした。
その後、定期的に老朽化したハードやOSのリプレースを行っています。それ以外にも、不定期で細かな機能の追加や変更もありました。
詳しくは後述しますが、過去には短期間で大きな追加開発をお願いしたこともありました。
— 給与システムはどのようなものでしょうか?
給与システムは2つに分かれています。
1つは一般社員向けで、当初はGrowOne Cubeの前身の「NC給くん」を導入していました。
こちらは上述の販売管理システムと違い、パッケージを採用したほうがいいという判断でした。定期的な法改正対応などを考えると、そのつど追加開発をするよりもベンダーに任せてしまったほうが確実ですし、業務負担も軽減できるからです。
その後ニッセイコムから「GrowOne Cube 給与」がリリースされたことに伴い、2010年に入れ替えました。
2つめは船員管理システムです。船員の人事・給与を管理するシステムです。
船員は、船員法によって一般的な陸上労働と異なる労働基準が定められています。保険も船員保険という独自の制度があります。管理項目や処理業務が一般社員とは大きく異なるため、パッケージを使うのではなく、販売管理システムと同様にニッセイコムにスクラッチ開発していただきました。
以上が、当社がニッセイコムに開発・保守をお願いしているシステムの概要です。
導入効果
他のベンダーに切り替えようと思った時
— これまでのニッセイコムの活動について、評価をいただけますか?
いくつかのベンダーと取引をしていますが、中にはリース切れの時しか来ない会社もあります。その点、ニッセイコムは大阪から和歌山までこまめに足を運んでいただき、よくサポートしてくれます。
給与システムについては、パッケージにして良かったと思っています。年々法改正も増えていますし、これからはマイナンバー対応があります。全部独自システムでやっていたらとても対応しきれなかったと思います。
私はシステムに詳しいわけではないので、ソフトウェアの細かな部分について専門用語を並べられると困ってしまいます。ニッセイコムのエンジニアは、当社の業務を理解した上で、わかりやすくかみくだいて説明してくれます。
こちらからの疑問に対しても、できる・できないで片付けるのではなく、何に困っているのか・何を実現したいのかを理解しようとしてくれます。そのような点で、とても安心できるパートナーです。
特に印象に残っているのは、数年前に行った、販売管理システムの追加開発です。
高速道路の特別割引制度(いわゆる「1,000円高速」)の実施は、当社にも大きな影響がありました。和歌山県・徳島県そして南海フェリーとで、一定条件を満たした乗用車航送運賃のお客さま負担額を1,000円にする「和歌山徳島航路利用促進事業社会実験」が実施されることになりました。
自治体との調整の中、システム開発可能な状態になったのは実施予定日からわずか1週間ほど前のことでした。集計の仕方や料金の回収方法など当時のシステムではできないことばかりでした。
慌ててニッセイコムに連絡をしました。
それからほぼ毎日、夜中まで作業をしていただきました。ほとんどテストをする時間もなかったと思います。何とか開始日に間に合わせ、ほっとしたのを覚えています。あの時のエンジニアには本当に助けてもらいました。
— 10年以上ニッセイコムのシステムをご利用いただいておりますが、リプレースのタイミング等で他のベンダーに切り替えようと思ったことはありますか?
正直に申し上げると、考えたことはあります。
ニッセイコムには頻繁に足を運んでいただいておりましたが、やはり和歌山に拠点があるベンダーのほうが近い分もっとやりやすいかもしれないと思ったのです。
あるベンダーに声をかけてみて、販売管理システムの事を話してみたところ「ウチでもできます」と。まあ最初はみんなそう言いますよね(笑)。そこで来てもらって、ニッセイコムに開発してもらったシステムを見せました。
すると、たちまち表情が険しくなり、「これは当社では出来ません」と。
間接的に、ニッセイコムの技術力の高さを感じました。
今後の展望
— 最後に、今後の展望について教えてください。
現在、販売管理システムのバージョンアップを進めています。
今回は今まで手作業で行っていたデータ分析のシステム化や、発券用プリンタの変更などが主な改訂内容になります。
より使いやすいシステムにするために、ニッセイコムにはこれからも力を発揮していただきたいと思っています。引き続きよろしくお願いいたします。
お忙しい中、ありがとうございました。
お客様について
本社所在地 | 和歌山市湊2835番1 |
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設立年月日 | 昭和50年8月20日 |
事業内容 | 一般旅客定期航路事業 |
Webサイト | 南海フェリー株式会社 |
2015年11月取材。
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