GrowOne 販売情報システム 導入事例 株式会社久我様
お客様の声
導入製品
株式会社久我の皆さまに、新しい販売管理システムとしてニッセイコムの「GrowOne 販売情報システム」を選ばれた経緯や理由、導入後の評価などについて伺いました。
<写真>
〔株式会社久我〕
常務取締役 業務管理本部 本部長 稲井氏(中央)
情報管理部 次長 谷澤氏(右から2番目)
情報管理部 鋒山氏(左から2番目)
〔弊社〕
営業 渡辺(左端)、SE 森下(右端)
導入の背景・目的
— はじめに、従来まで使われていた販売管理システムについて教えてください。
当社は住宅関連の建築資材を販売している会社です。
小さなネジなどの部品から大きな木材やシステムキッチンまで、数万種類に及ぶ商品を取り扱っています。100社以上のメーカーから仕入れた商品を、近畿一円の建設会社・建材業者・リフォーム会社など約1,000社のお客様に提供しています。注文をいただいた商品は、予め仕入れていた当社倉庫から発送する場合と仕入先メーカーから直接発送する場合があります。お届け先も案件によって異なり、お客様の倉庫に納入することもあれば、実際に住宅を建設中の現場に納入することもあります。
このような多種類の商品・仕入先・お客様・納入形態の組み合わせとなる取引について、受発注や在庫、売上などの管理を担っているのが販売管理システムです。2019年にそれまで使っていたシステムを、ニッセイコムの「GrowOne 販売情報システム」に切り替えました。
— なぜ、新しい販売管理システムが必要になったのでしょうか?
長く使っていた従来までのシステムは、データの精度に問題を抱えていました。入力ミスやそれに伴う後行程での修正作業の負荷を減らしたいと考えていましたし、システムの更新を契機に業務自体を効率化、より洗練された方向に変えていくことも狙っていました。加えて、そのシステムを開発したベンダー側の事情で継続的なサポートが受けられなくなることも理由の1つでした。しっかりした体制を持ち、長くサポートしていただけるベンダーに新しいシステムを依頼したいと思っていました。
候補となるパッケージベンダーを5社リストアップし、比較検討を行いました。
その結果、ニッセイコムのGrowOne 販売情報システムを選びました。
選定ポイント
— 5社の候補の中からニッセイコムを選んだ理由を教えてください。
特に以下のような点を評価しました。
<機能面と費用面のバランス>
5社のパッケージ製品は、機能面や費用面で大きな差がありました。
安価なパッケージは機能が制限されていて、前のシステムで出来ていた事を再現することも難しそうでした。一方で、多彩な機能がそろっていたパッケージはやはり高額で当社が想定していた予算を大きく超えていました。両者の価格差は倍近くありました。
限られた予算の範囲内でパッケージを選ぼうとした時に、ニッセイコムのGrowOne 販売情報システムは「これまで出来ていたこと+少し先の未来を見据えたプラスの機能」が予算内で得られるというバランスが当社に合っていました。
<エンジニアの信頼感>
どのようなパッケージ製品であっても、当社の業務とピッタリ合致しない部分はどうしても出てきてしまいます。パッケージはある意味業務の“あるべき姿”を表現したものであり、パッケージに合わせることで業務を見直し効率化を図りたい考えもあるのですが、取引先との都合などでどうしてもカスタマイズをしてほしい部分は出てきます。
ニッセイコムのエンジニアは、提案時から一貫して真摯に対応してくれました。当社側からの1つ1つの要望に対して、出来る/出来ないという決まり切った対応ではなく、どこまでは対応可能で、どこからが追加費用がかかるのか。当社の立場で一緒に考え続けてくれる中で、時には「その機能は、今すぐ必要でしょうか?」ということもはっきり意見を示してくれました。
付き合いのある別のベンダーの担当者から「そのようなシステムならニッセイコムさんがいいと思いますよ」と勧められたこともありました。長期間お付き合いするのであれば、ニッセイコムのような会社に依頼したいと考えました。
導入効果
— GrowOne 販売情報システムの導入効果について教えてください。
当初の期待通り、従来までのシステムで出来ていたことを維持しつつ、業務をより洗練させることができたと思っています。さまざまなデータを処理するスピードは上がりましたし、余計な手間がかからなくなりました。結果的に後で数字が合わないということも無くなりました。稼働から2年ほど経過しましたが、これまで大きなトラブルは起こっていません。
— 具体的な機能面で可能になったことをいくつか教えていただけますか。
例えば発注業務が挙げられます。仕入先のメーカー側のシステムに入力した発注データを、EDI連携によって販売システムに取り込むのですが、以前は決まった仕入先のデータしか取込みが出来ませんでした。GrowOne 販売情報システムでは取り込むデータフォーマットを自社で変更出来るため、取り込む仕入先を増やせるようになりました。二重入力の手間が減っただけではなく、商品マスタなどにも簡単に反映できるようになったため、発注業務が効率化しました。
また、これは建材卸売業向けの機能になると思いますが、GrowOne 販売情報システムでは現場単位での受発注管理ができます。住宅を建設している現場ごとに、100種類以上の商品についてまとめて原価を管理したり、納期が遅れた時などに膨大な伝票の日付を一括で変更したりすることが可能です。繰り返し入力し直す手間がかかりません。
加えて、後から可能になったこともあります。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い在宅勤務の割合が増していく中で、GrowOne 販売情報システムから出力される請求書の、Web配信サービスを提供いただきました。それ以外にも、リモートワークに対応したソリューションも提案いただき、出社しなければ出来なかった業務の多くが、在宅でもできるようになりつつあります。
— これまでのニッセイコムの活動について評価をいただけますか。
上述の追加開発も含めて、いつも柔軟にかつ素早く対応してくれます。
導入直後から稼働が安定するまでは、定例会を開催して細かな情報の共有をリードしてくれたので、安心して仕事を進めることができました。また、導入時から同じSEが専任で担当しているので、何か問題が発生した時や相談したい時に、一から説明しなくて済むのも良い点だと思います。
今後の展望
— 現在販売管理システムの切り替えを検討している企業の担当者向けに、経験からアドバイスできることがあれば教えていただけますか?
当社ではもともと、実際に操作する現場の社員の声をできるだけ反映させて使い勝手の良いシステムにしたいと考えていました。しかし、システム再構築の打ち合わせ時、情報管理部に任せきりになっており、現場の社員からは意見が出てきませんでした。打ち合わせ時は、「特に問題ないので大丈夫です」と言っていたのに、システムが変わった途端に「思っていたのと違う」という反応がありました。
今思えば、時代の変化・進化を現場の社員に意識させ、打ち合わせに参加させればよかったと思います。また、開発を依頼するベンダーに、前のシステムについてよく理解してもらい、新システムへ切り替えることでの変化・進化を伝えてもらうことが大切だと思いました。
— 最後に、今後の展望について教えてください。
現在の当社のGrowOne 販売情報システムには、まだまだ進化の余地があると思っています。具体的には商品を運んでくれる物流会社との情報連携など、DX化に一層取り組んでいきたいと考えています。また、建材卸売業界はネット販売も含めて事業のやり方やあり方が今後大きく変化していく可能性があります。受け身にならずに、変化に対して貪欲でありたいと思っています。
そのためにも、ニッセイコムのサポートには引き続き期待しています。遠慮せずにいろいろな提案をぶつけてきてください。よろしくお願いいたします。
お忙しい中、ありがとうございました。
※GrowOne は、株式会社 ニッセイコムの登録商標です。
お客様について
本社所在地 | 大阪府大阪市西区北堀江2-2-25 |
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創業年月日 | 明治37年(1904年)5月 |
従業員数 | 100名 |
Webサイト | 株式会社久我 |
2021年9月取材。
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現時点では変更になっている場合もありますのでご了承ください。