GrowOne Cube 販売(パッケージソフト) 導入事例 株式会社キロニー様

株式会社キロニー様

お客様の声

「数百の仕入先・販売先を管理するシステムとして、『GrowOne Cube 販売』を導入しました」

株式会社キロニー 総合企画部のお二人に、長年運用していたホストの販売管理システムをリプレースされた経緯や、ニッセイコムの「GrowOne Cube 販売」を導入した理由、導入後の変化などについて伺いました。

〔株式会社キロニー〕
 総合企画部 次長 池田 弘之 氏(写真前列中央)、
 同部       椿 千恵子 氏(前列左)
〔弊社〕
 営業:瀧野(後列右端)、SE:西(写真後列左端)

導入前の課題

  • 20年近く使い続けてきたホストの老朽化やシステム運用担当者の高齢化などにより運用リスクが高まっていた
  • 販売状況の明細が蓄積されておらず、正確な状況把握に時間がかかっていた

導入後の成果

  • オープン系のシステムに切り替えることで、保守コストや運用リスクを下げることができた
  • 詳細な販売データとBIツールを組み合わせ、営業戦略立案、引継、監査対応などに役立てられるようになった

導入の背景・目的

20年近く使い続けてきたホストのリプレース

— はじめに、従来まで使われていた販売管理システムについて教えてください。


当社はカーテンを始め床材・壁材・ブラインド等の室内装飾用品の仕入販売を行っています。販売先はハウスメーカーや内装会社、量販店を中心に800社ほど、仕入先は単発の商品も含めると300社近くになります。ただ販売するだけではなく、提携している縫製工場でオーダーカーテンを製造したり、工事先へ「マイスター」と呼ばれる職人を派遣したりするサービスも合わせて提供しています。


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販売管理システムは、これらの受発注や工事管理を担うシステムです。今までは20年近く前に開発されたホストコンピュータを使っていましたが、老朽化や保守コストが増加してきたことに加え、ずっと運用してきた社内担当者の高齢化も考慮しリプレースを決断しました。


リプレースにあたり重要視していたのは現行システム機能の踏襲です。ホストでできていたことがオープン系のシステムでも問題なく行えるかどうかを最優先にしていました。
加えて、今までのシステムではできなかった事も実現したいと思っていました。具体的には、より細かく分類された売上状況の把握と、案件ごとの工事管理です。顧客や製品別のデータ分析精度を高め、新規顧客の開拓や稼働率の向上に役立てられるようにしたいと考えていました。


選定ポイント

ドキュメントが残っていない現行システム機能の踏襲

— 新たな販売管理システムとして、ニッセイコムの「GrowOne Cube 販売」を採用された理由を教えてください。


一番大きかったのは、同じような事業を行っているグループ会社でGrowOne Cubeが既に導入されていたことです。パッケージの標準機能のままでも、この業界の業務にある程度対応できるのではと考えました。


またホストの現行システム機能の踏襲をする上で、GrowOne Cubeの標準機能には含まれていない部分もありましたが、ニッセイコムは一つのパッケージ内で対応できるようなカスタマイズを提案してくれました。具体的には、大きな部分だと先述の工事管理や、主要仕入先6社とのEDI対応です。その他にも細かい部分では様々な管理帳票のカスタマイズをお願いしました。


GrowOne Cubeの導入を決定したのは2012年11月です。その後11ヶ月ほどの期間でリプレース作業を行っていただきました。



— リプレース作業の中で苦労したことはありますか?


工事管理等の新規機能開発よりも、ホストで行っていたEDI機能開発のほうが大変でした。取引先とのEDIですので、現行システムの通りの仕様にする必要があります。しかし、長年使っていたシステムで、同じ担当者が長年運用をしていたこともあってドキュメントの蓄積が不十分だったことが苦労した原因です。


ニッセイコムのエンジニアの方には、ドキュメント化されていない部分の調査に労力を費やしていただきました。上代や掛け率の設定などについて不明点を洗い出していただき、当社ではホスト現行システムのソースコードを解析し処理仕様を明確にしていきました。

導入効果

販売状況分析だけでなく、監査対応や引継にも役立つシステムに

— 「GrowOne Cube 販売」導入後の変化について教えてください。


導入前は新しいシステムに現場が慣れてくれるか心配でしたが、今思い返すと想像していたほど大変ではありませんでした。日々使っていくうちに自然と慣れていきました。


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販売データについては仕入の細かい所まで見て、1つ1つの売上の経緯を追っていけるようになりました。傾向を掴んで対策を立てるといった営業面での効果の他、細かな履歴が残っていることでクレーム対応等への備えとしても役立つようになりました。


また、ホストの頃は明細がシステムに残っていなかったため、監査で「この数字は何?」と指摘されて保管している大量の伝票や帳票を調べる手間がかかっていました。GrowOne Cube導入後は、そのようなことが一切無くなりました。


GrowOne Cubeには得意先情報や売上粗利情報が蓄積されるようになり、これらのデータから必要なものを抜き出し、注目したい切り口で簡単に表やグラフを出力できるようになりました。加えて、ニッセイコムからご提案をいただき、2015年よりBIツールも導入しました。クラウドのBIツールを活用し、過去5年分の売上粗利推移と当社独自の得意先プロフィール情報とを組み合わせ、今後この顧客をどのように攻めていくかといったことを考えやすくするというのがねらいでした。


導入後の感触としては、上述の営業戦略立案の効果だけではなく、営業担当者の引継にも役立つと感じています。引継情報を各営業担当者が整理したり、こまめに数字をアップデートしたりといった手間を軽減することができるようになりました。

今後の展望


— 今後の展望について教えてください。


工事管理機能についてはまだ十分に活用されていないため、工夫をしていきたいです。
またホストの頃と違って、GrowOne Cubeは様々なデータを自由に取り出すことができるのですが、その結果各部門から「こういうレポートがほしい」というリクエストに対応することが大変になってきました。毎回ちょっとずつ項目や期間、比較対象などが異なるためなかなかテンプレート化できず、苦労しています。


本当は各担当者が見たい情報を自分で抜き出して加工するというのが理想的です。GrowOne Cubeは既にそれができる仕組みにはなっているのですが、使う側のリテラシーがまだまだ追いつかないのが現状です。少しずつ挑戦していきたいと思います。



— 最後にニッセイコムにメッセージをお願いします。


私たちはシステムに精通しているわけではないため、技術的な事を考慮せずに「こういうことができるようにしてほしい」と言いがちです。ですがニッセイコムのエンジニアはいつも丁寧に対応してくれますし、わかりやすく説明してくれます。


まだまだ完成度を高めなければいけないと思っています。
今後とも引き続きサポートをよろしくお願いいたします。

お忙しい中、ありがとうございました。

お客様について

カーテンを中心に室内装飾用品の販売を行うインテリア専門商社。 大正3年の創業以来、日本の建築様式の西欧化に伴うインテリアの変遷・発展の歴史を担ってきた。昭和初期からの国内製造技術の進歩に合わせて輸入品中心から国産品へと大きく転換。カーテンのブランドメーカーとして、様々な商品開発に取り組み続けている。
本社所在地 東京都港区東新橋2-10-4
創業 大正3年8月1日
法人設立 平成18年4月3日
従業員数 51名
事業内容 ・室内装飾用品販売
・「キロニー」ブランドのオリジナル商品の販売
・有力メーカーのインテリア商品の代理店業務
Webサイト 株式会社キロニー

2016年1月取材。
このページの情報は取材日時点のものです。
現時点では変更になっている場合もありますのでご了承ください。

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