アフターサービス業向けコラム舞台装置やリフターなどの緊急点検・アフターサービスを迅速に行うポイント
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2025年02月14日
舞台装置やリフターなどの点検作業では、対象物件ごとに専任の担当者がすべて対応する企業もありますが、それでは担当者が不在の場合に設備の状況が把握できません。また、そのような状態で故障が発生した場合、原因究明や復旧の遅れが予想されます。
今回は、設備点検やアフターサービスを迅速に行い、故障を回避するポイントについてご紹介します。
1. 作業員の技術レベル把握とスケジュール管理の徹底
アフターサービス業務は個人の技量に大きく依存する業務です。そのため、対応する作業員によって復旧までの時間が異なります。
そのため、難易度の高い現場にスキルの高い作業員を手配できるよう、作業員のスケジュールの把握は重要です。
また、どのような状況にも対応できるベテラン作業員なのか、それとも経験の浅い作業員なのかという作業員の技術レベルも事前に把握する必要があります。各作業員のレベルを事前に把握・情報共有することで、緊急時であっても素早く適切な対応が可能となります。
2. 物件・契約情報、過去の点検履歴などの整理
設備点検・アフターサービス業務を迅速に行うためには、「いつ点検したのか」「どの部品を交換したのか」という点検履歴の把握も欠かせません。
どのようなメンテナンス契約を結んでいるのかなどの契約情報と点検履歴を即座に把握することで、顧客との調整もスムーズに進みます。
過去にある作業員が行った作業内容を、次回点検時に別の作業員が把握していれば、うまく連携が取れて一元的な対応を行うことができます。
顧客の最大の不安は「突発的な故障による設備の停止」です。突然の故障は交換部品の確保に時間がかかったり、故障の長期化で業務に支障をきたしたりします。このようなリスクを軽減するためには、点検履歴を管理して、故障が予測される部品の交換などによる予防保守が効果的です。
3. スムーズな見積もり、部品の手配業務
定期点検で故障を発見した場合、直ちに見積もりを出し、承認後に部品を手配する必要があります。
作業員と営業担当者間で情報共有されていれば、故障が発生しそうな箇所の部品を次回点検時の見積もりに盛り込めます。
また、故障履歴を社内で共有することで次に故障しそうな部品の傾向をつかみ、突発的な故障に備えて予備部品を準備することもできます。
これにより、故障の際に部品をすぐに準備することができ、素早い対応を行うことが可能となります。
4. おわりに
顧客の信用を得られるかどうかは、故障発生時に迅速に駆け付け、復旧に要する期間と費用を抑えられるかにかかっています。そのためには、作業員のスケジュールやメンテナンス履歴の把握、迅速な見積もり作成、正確な情報による間違いのない部品の手配、そしてこれらの情報共有が不可欠です。
ニッセイコムのアフターサービス業務向け基幹システム「GrowOne メンテナンス」は、保守業務に関連する情報を一元化し、現場業務の効率化を実現します。また、点検履歴の管理により、突然の故障でもスピーディーな判断や行動が可能となり、さらには、お客様に予防保守の提案も可能になります。