導入事例
カスタマーサポート本部 ICTソリューションセンター ICTソリューションチーム チーム長 シニアマネージャー 安宅範雄氏、
同センター ICTソリューションチーム マネージャー 櫻木貴志氏、
同センター ICTソリューションチーム アシスタントマネージャー
- 省エネ・環境対策設備
- 301~1,000名
24時間・365日の遠隔監視業務を見える化。
迅速なアラート対応が可能になり、業務品質も向上。
テス・エンジニアリング株式会社 様
- 導入製品:
- GrowOne メンテナンス
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01導入前の課題
- 585カ所の施設の監視にあたり複数の遠隔監視システムを使用する中で、情報伝達に手間がかかるなど業務効率に課題があった。
- アラート対応後、お客様に提出するアドバイス報告書の品質に個人差があった。
- 今後の監視対象施設の増加に備えて、監視業務の効率化が求められた。
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02選択理由
- 複数システムの連携や導入コストを抑えた提案に加えて、監視業務の現場を理解し、運用にあわせて柔軟に対応してくれるサポート体制を高く評価した。
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03導入効果
- アラートの対応状況を一目で把握できるようになり、業務の処理が速くなったことでサービス品質が向上。
- 報告書のデジタル化で、1日最大200分の業務時間を削減。好事例の水平展開も容易になり、全体的なレベルアップが可能に。
- ペーパーレス化や自動化によって作業効率が格段に向上し、一人当たりの対応件数が増加した。
導入の背景と課題
アラート対応を迅速化し、監視業務の効率化を図る必要があった
-- テス・エンジニアリング様の事業概要を教えてください。
当社は、脱炭素のリーディングカンパニーを目指し、創業以来約50年にわたって一貫してエネルギー分野での事業を展開するエンジニアリング企業です。太陽光発電やコージェネレーションシステム、蓄電システムをはじめとする各種エネルギー施設の設計・調達・建設(EPC)から、運用・保守(O&M)、さらには電力の小売供給まで、幅広いソリューションを提供しています。
運用・保守事業では、1999年11月から独自の遠隔監視システムを開発・導入し、24時間365日、お客様の工場や施設に建設したエネルギー施設の安定稼働を支えてきました。近年では、当社の納入設備だけでなく、お客様のエネルギー設備全体の監視も行い、異常な兆候を検知してトラブルを未然に防ぎお客様の事業を幅広く支援しています。今回の「GrowOne メンテナンス」の導入は、こうした遠隔監視業務のサービス品質と効率をさらに向上させることが大きな目的でした。
-- 「GrowOne メンテナンス」の導入前に課題となっていたことを教えてください。
遠隔監視業務における最大の課題は、アラート通知が一斉に着信することがあり、ピーク時の対応速度を向上することでした。 監視業務は、当社のICTソリューションセンターにおいて複数の監視専任者が24時間365日、各施設の状況をリアルタイムに監視しています。しかし、監視対象施設が585カ所に及び、荒天時には多くのアラートが一斉に着信することがあり、対応に時間を要することがありました。
さらに、監視対象施設によって監視システムが異なることも対応に時間がかかる一因でした。1999年から長年にわたって監視業務を行っているため、古い遠隔監視システムと新しいシステムが混在し、監視担当者は絶えず複数の管理画面をチェックしなくてはならず、アラート対応に時間を要することにつながっていたのです。
また、アラートの対応状況をリアルタイムに把握するツールがなく、例えば、「このアラートは対応中なのか」「今誰が担当しているのか」がすぐにわからず、アラートの難易度に合わせたスタッフ配置が難しい状況でした。
さらに、お客様に提出するアドバイス報告書を紙で管理し、バインダーに綴じて保管していたためスタッフ間での共有が難しく、人によって品質にばらつきが生じる課題もありました。
今後、監視対象施設の増加が見込まれていたこともあり、こうした監視業務の質的向上と効率化が大きな課題になっていました。
サービス選択の理由
必要な機能を実装しつつ、導入コストを抑える提案をしてくれた
-- 監視業務の効率化のために「GrowOne メンテナンス」を選んだ理由を教えてください。
当初、3社の製品を比較検討していました。特に重視したポイントは我々のニーズに応えてくれる対応力です。
当社が求めたのは、アラートの対応遅れを防止するために複数の遠隔監視システムで受けていたアラートを一つのシステムで一括して管理できるようにすることです。さらに、可能な限り業務の見える化や自動化を実現し、遠隔監視のサービス品質向上につながるシステム構築を目指していました。
各社からさまざまな提案をもらいましたが、当社が求めていた複数システムを連携させ、二重入力を解消する提案をしていただけたのはニッセイコムだけでした。また「GrowOne メンテナンス」は同社のオリジナル製品であり、運用開始後も柔軟なサポートが期待できることから採用を決定しました。
コスト面においても、既存システムを生かせる部分は流用するなど、導入コストを抑える提案をしてもらい、必要な機能を備えつつ初期投資を抑えたシステム導入を実現できました。
導入効果
アラート対応の見える化によりサービス品質の向上につながった
-- 「GrowOne メンテナンス」の導入によってアラート対応の迅速化は実現できたでしょうか。
すべての遠隔監視システムから発報されるアラートを「GrowOne メンテナンス」で一括して管理できるようになり、作業効率が格段に向上しました。アラートの対応状況も見える化でき、「未対応」「対応中」「対応完了」とステータスが表示されるので、状況がひと目でわかります。以前は、対応の進捗状況を一定時間ごとに手作業でチェックを行っていたのですが、その必要もなくなりました。
また、監視担当者の誰がどのアラートの対応をしているか、リアルタイムに把握できるようになったので各担当のスキルレベルに応じた割り当ても可能になりました。監視担当者は経験やスキルに差があり、アラートも対応の難易度に差があるため、難しいアラート対応はベテランに任せることで全体の業務効率を高めることができます。
アラートが集中するとこうした管理が困難になっていたのですが、今では「GrowOne メンテナンス」の画面を見れば、ひと目で状況がわかり、担当替えの指示も「GrowOne メンテナンス」を通して容易に行えるようになりました。
-- 監視業務の効率化や省力化にも貢献できているでしょうか。
報告書のデジタル化、ペーパーレス化により、業務にかかる時間とコストを大幅に削減できました。以前は紙で管理していた連絡不要リストや申し送り事項を「GrowOne メンテナンス」上で管理することで、情報の共有がスムーズになり、業務効率は格段に向上しました。実際に計測したわけではありませんが、1案件あたり少なくとも1〜2分は対応時間を短縮できていますので、1日100件の対応として、トータル100〜200分の時間短縮につながっていると思います。これにより、同じ人数でより多くのアラートに対応できる体制を整えることができました。
-- お客様に対するサービス品質の向上にもつながっているでしょうか。
お客様にお送りするアドバイス報告書の品質が高まり、お客様満足度の向上につながっていると思います。
「GrowOne メンテナンス」上で、他の担当者が作成したアドバイス報告書を容易に見られるようになり、良い事例を水平展開することで全体的なレベルアップが実現できました。もちろん以前も四半期ごとに勉強会を実施し、報告書の品質向上を指導していましたが、気になったときにすぐにベテランの報告書を見ることができ、部品交換などのアドバイスの仕方を参考にできるのはレベルアップに大変有効だと感じています。質の高い報告書は、お客様の設備の安定稼働に大きく貢献することができます。
また、アラートへの対応速度が向上したこともサービス品質の向上に大きく貢献できたと思います。おかげさまでお客様からのご指摘もゼロになりました。発電設備では、わずかな不具合でも発電効率の低下や発電ロスにつながることがあるので、「GrowOne メンテナンス」による素早い対応は、お客様の損失防止に役立っていると思います。
今後の展望
-- 最後に、今後の展望をお聞かせください。
まずは、旧システムを流用しているアラートの監視機能をすべて「GrowOne メンテナンス」に取り込んで、より効率的な運用ができるシステム構築を進めたいと考えています。
さらに、幅広い業界で浸透が進むAIを当社の監視業務に活用したいと計画しています。例えば、過去の対応実績を学習させておくことで新たなアラートが発報された際の対処方法をAIが提案してくれるなど、監視担当者をサポートし、スキルアップにも役立つ使い方ができるのではないかと考えています。ぜひ、「GrowOne メンテナンス」にAI機能をアドオンできるようなサービス開発を期待しています。
お忙しい中、ありがとうございました。
お客様プロフィール
省エネ設備や再生可能エネルギー発電設備のEPCを中心としたエンジニアリング事業と、再生可能エネルギー発電やO&Mを中心としたエネルギーサプライ事業を両輪としてビジネスを展開。EPCをO&Mにつなげるなど、2つの事業を循環させるビジネスモデルで事業成長を続けている。また、創業以来培ってきたエネルギー分野の技術力とベンダーフリーの立場を生かして、お客様に最適な提案ができることも大きな強みになっている。
- 事業内容
- 系統用蓄電所、太陽光発電システム、コージェネレーションシステム等
- 本社所在地
- 大阪市淀川区西中島6丁目1番1号 新大阪プライムタワー17階
- 設立
- 1979年5月
- 従業員数
- 338名(2025年6月末時点)
- Webサイト
- テス・エンジニアリング株式会社
- 取材日
- 2025年8月
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