GrowOne メンテナンス 導入事例 株式会社ジェイ・イー 様
エレベーター保守業務に適したシステムを使い、
3,000台/2,000社の保守点検における業務処理
スピードと品質を大きく改善。
- 導入製品
- GrowOne メンテナンス
- 業界/業種
- エレベーター
- 企業規模
- 50名(2023年8月現在)

取材にご協力いただいたお客様
代表取締役 平家貞彦氏(右から2番目)
昇降機事業部 取締役統括部長 松本剛司氏(左から2番目)
経理部 取締役部長 池田しのぶ氏(右端)昇降機事業部 神戸営業所 所長兼保守課課長 松本邦彦氏(左端)
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01導入前の課題
- 保守作業の結果を登録できない、過去に提出した見積内容や契約条件の履歴を確認できないなど、現行システムでは現場の業務効率化に繋がっていなかった。
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02選択理由
- パッケージ標準機能と、エレベーターメンテナンス事業の業務と の適合率が高く、保守点検履歴の集約・活用など、エレベーター 保守業務に必要な機能が網羅されていた。
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03導入効果
- 保守点検履歴、ワークフロー、リアルタイムに更新される契約状況の社内共有などを活用したことで、サービス品質の向上と業務処理速度の改善を実現した。
導入の背景と課題
現場で使いやすいシステムを求めていた
-- はじめに、貴社のビジネスの特長についてお聞かせください。
弊社は、大阪府を中心に、近畿2府4県におけるエレベーターのメンテナンス・リニューアル事業を手掛けています。「あらゆるエレベーターメーカーに対応したメンテナンスサービスの提供」を一番の特長・強みとし、24時間365日の保守体制で、約3,000台、顧客数にして約2,000社のエレベーターの点検・故障対応・修理工事・リニューアルを担当しています。近年は、他商圏からの競合企業の参入により、競争は激しくなっていますが、地域に密着した事業展開や、ビルだけでなく工場・企業の大型エレベーターまで担当することで、他社との差別化を図っています。
-- GrowOne メンテナンスの導入経緯についてお聞かせください。
GrowOne メンテナンスの導入前は、他社のシステムを約10年利用していましたが、システムを使用する現場にとって使いやすいシステムとは言えませんでした。「保守作業の結果を登録できない」、「過去に提出した見積内容や契約条件の履歴を確認できない」、「顧客ごとに納品したエレベーターの図面や仕様書・技術資料のデータを保存できない」など、システムに物足りなさを感じていただけでなく、システム上で管理している売上金額の数字が実態と合わないなどの問題を抱えていました。長年、課題解決のための提案を、システム担当企業から受けられず、新システムの検討を始めました。
サービス選択の理由
パッケージ標準機能の業務適合率の高さが決め手
-- GrowOne メンテナンスを選定した理由についてお聞かせください。
複数社から提案・プレゼンを受ける中で、GrowOne メンテナンスを選んだ決め手は、「パッケージ標準機能と、エレベーターのメンテナンス事業における業務との適合率が最も高く、エレベーターの保守業務に必要な機能が網羅されていた」ことです。例えば、数多くのエレベーターのメンテナンスを担当するためには、エレベーターに関する保守点検履歴(点検結果、交換部品、修理の経緯など)の情報を集約・活用できるかという点が、業務効率化・サービス品質向上に大きな影響を及ぼします。GrowOneメンテナンスは、カスタマイズやプログラムの新規開発を最小限に抑え、保守点検履歴を集約・活用できます。また、保守部門などの現場から、「システム画面が見やすく、保守作業に必要な保守点検履歴を一目で確認できる」など、ニッセイコムのパッケージが使いやすいとの声が多く上がったことも選定の決め手になりました。もちろん、以前より課題であった、エレベーターの図面や仕様書・技術資料の保存や、売上金額などの数字が実態と合うようになる点も確認できました。
導入効果
ジェイ・イーの3S(セフティ・スピーディー・サービス)の向上に貢献
-- 業務のなかで実感しているシステムの導入効果についてお聞かせください。
ワークフローの活用により、見積書の決裁が5分で完結
保守作業に関する見積の作成、作業結果の入力、エレベーターの設置場所や契約内容などを記録した物件管理台帳の新規作成・変更など、日々、多くの業務を遂行するにあたり、GrowOneメンテナンスのワークフローを活用しています。システム上に登録した情報を、登録画面ごと承認者へワークフローに乗せて確認依頼を出すことで、内容の確認・修正・承認が全てシステム上で完結します。情報の登録・更新に掛かる時間を大幅に短縮できた結果、鮮度の高い情報を社内で共有できるようになりました。また、確認依頼時にはメモやコメントを付けることもできるため、関係者間での認識の齟齬がなくなり、円滑にコミュニケーションを取れています。以前は、保守部門が見積作成後に営業担当者へ電話を掛けて、見積内容の確認を依頼していました。さらに、新規契約時や物件名称・契約内容の変更時は、物件管理台帳をシステムから紙に出力した上で回付しており、誰かの印鑑が押されず紙が回らない、回付中の紙を探す手間が頻繁に生じるなど、社内の情報共有が滞っていました。現在は、確認依頼1件あたり、5分ほどで完了できるため大変助かっています。GrowOne メンテナンスのワークフローを利用することで、これまでシステムと紙の二重管理となっていた物件管理台帳をシステムのみで全て管理できるようになり、ペーパーレス化で紙の保管場所の削減や、情報漏洩防止にも繋がっています。
現場から大変便利と好評、「保守点検履歴」と「類似故障事例」
保守点検履歴を活用することで、「迅速な故障対応」、「スムーズな案件引継ぎ」、「見積提出のスピードアップ」など、サービス品質の向上に繋がっています。GrowOne メンテナンスの物件管理台帳を確認すると、過去の見積・作業内容・故障対応・部品交換などの履歴に加え、交換した部品一覧まで確認できるため、現場対応時に大変便利だと感じています。また、検索機能を使い、故障対応時には同一機種のエレベーターを検索し、他顧客の類似事例を参照・活用しています。同一条件の見積も検索で簡単に見つけられます。以前は、現地に紙を一枚置いて、作業者全員で作業・点検情報を手書きで記録し、その情報は誰かに聞かないと分からないことも多くありましたが、現在は、全ての情報をシステム内で管理・確認できます。
1年後までの契約変更の内容を覚えておくための無数の付箋がゼロに
数か月後に契約内容が変更(条件変更・解約)となる場合、システム上に未来の日付で契約情報を事前登録できるため、変更の漏れが無くなり、日付に応じてリアルタイムにシステム上で変更される最新情報を元に現場が対応できるようになりました。以前は、数か月先、1年先の解約処理などを覚えておくために、机には多くの付箋が貼られている状態でした。情報変更の漏れにより、解約先へ請求書を誤送付してしまうケースや、休日や年末年始などで情報変更にタイムラグが生じた場合、解約を知らずに現場が対応してしまうケースも発生していました。現在は、将来の変更情報が入ってきた時点で情報をシステムに登録すると、契約ステータスや契約条件などはリアルタイムに更新されるため、現場が動きやすくなり、誤った対応による不要な人件費の発生を防ぐことができました。
月末300件以上のデータ入力からの解放
入金データを銀行より一括取り込みすることで、金額を手入力する手間がなくなりました。また、以前は、月末に300件以上のデータを入力するなど、業務が煩雑な状態で入力ミスも生じていました。現在は、入金処理などの業務効率化に加え、月末に大量のデータを処理する際のシステムのレスポンスが良くなり、使いやすくなりました。
今後の展望
協力会社とのコミュニケーション強化へ
-- GrowOne メンテナンスの今後の活用予定についてお聞かせください。
システム利用から5年が経過し、現場にシステムが定着してきたため、更なる運用改善に向けて検討するには良いタイミングと捉えています。エレベーターメンテナンスの協力会社とのコミュニケーション強化は特に推進したい点です。協力会社がメンテナンス対応するにあたり発生する一連の業務(見積依頼・見積回答・発注・作業スケジュール調整・物件情報の共有・作業結果をシステムへ代行登録など)について、GrowOne メンテナンスを協力会社と共同で利用することで業務効率化を進めたいと考えています。ニッセイコムのこれからの提案に期待しています。
お忙しい中、ありがとうございました。
お客様プロフィール

1989年の創業以来、総合的なエレベーターメンテナンス会社として近畿圏のお客様を中心にエレベーターのメンテナンス、リニューアルサービスを提供。「セフティ・スピーディー・サービス」の3Sを守りながら品質の向上につなげ、縦の交通機関であるエレベーターのメンテナンス業を通じて、地域社会に貢献。

- 業種
- エレベーター
- 事業内容
- エレベーターのメンテナンス・リニューアル、空調事業
- 本社所在地
- 大阪府東大阪市川俣本町1番33号
- 創業年月
- 1989年11月
- 従業員数
- 50名(2023年8月現在)
- Webサイト
- 株式会社ジェイ・イー
- 取材日
- 2023年8月
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