GrowOne 人事SX, GrowOne 給与SX, GrowOne モバイル給与SX 導入事例 株式会社フェリシモ 様

「継続的な事業創出と、
人や組織の活性化を支えるシステムとして、
GrowOneを10年以上利用しています。」

導入製品
GrowOne 人事SX, GrowOne 給与SX, GrowOne モバイル給与SX
業界/業種
通販・EC
企業規模
745名(2022年2月期)
株式会社フェリシモ様

取材にご協力いただいたお客様
株式会社フェリシモ コーポレートスタイルデザイン本部 総務部 副部長 山﨑力氏(写真右)
同部 人事労務政策グループ 係長 宇野加恵氏(写真左)

この記事のポイント
  1. 01導入の背景
    • サーバー保守満了にともなうクラウドへの移行に際し、システムの比較検討を開始
  2. 02業者選定の
    決め手
    • 数社のパッケージから、長年の信頼関係とサポート品質の高さを評価
  3. 03導入後の効果
    • 操作性と処理速度の向上。給与明細の電子化により毎月の作業時間を15分に!

はじめに

フェリシモの組織風土作りと、求めるシステム要件

当社ではファッション・生活雑貨・美容・食品など、さまざまな商品を展開していますが、その多くが自社開発によるものです。市場調査だけではなく、社員一人ひとりの情熱を起点とした商品作りを大切にしています。小さな領域であっても、そこに夢中になれる社員が集まって取り組む「部活」という制度があります。数々のヒット商品を生み出す事業に育った「猫部」「女子DIY部」をはじめ、10以上の部活が現在活動中で、水面下ではまだ形が定まっていない「事業の種」が無数にあります。日々、会社のどこかで新しい事業の種が生まれ続けている状態を目指しています。人や組織を活性化させてそのような環境を育んでいくことが、総務部の重要な使命です。


人や組織の活性化のためには、柔軟な制度設計や施策運用が必要だと考えています。当社は正社員・パート社員・アルバイトとさまざまな雇用形態があり、個々の企画や事業の成長に合わせたチーム編成も頻繁に行われます。刺激を与え合い事業の種を増やしていくために、多くの社員が複数の部署や役割を兼務しています。加えて、フレックスタイム制や働き方改革、在宅勤務といったことも含め、誰が誰と/何をテーマに/どのように働いていくかが日々変化する中で、創造的なコミュニケーションを誘発する環境作りに励んでいます。


-- 柔軟な制度設計や施策運用を実現する上で、インフラとなるシステム面に求めていることはありますか?

システムについても同様に柔軟性が必要だと考えています。総務部に関係する人事マスターや給与システムの場合、例えばシステムが変更できないから働き方も変えられないというのは本末転倒です。もともと当社は働き方に関わらず、さまざまなルールを目的や状況にあわせて、変更したり追加したりすることが多く、これを実装したい・カスタマイズしたいといった時に、スムーズに対応できるシステムが望ましいと考えています。

導入の背景

10年の付き合いのあるニッセイコムに今回も決定しました。

当社では10年以上前からニッセイコムの人事・給与システムを使っています。
2021年に、それまで運用していた旧バージョンのシステムから、新しくリリースされた「GrowOne 人事SX」「GrowOne 給与SX」に切り替えました。また同じタイミングで給与明細を電子化するための「GrowOne モバイル給与SX」を新規導入しました。


今回のリプレースは旧システムを運用していたサーバーの保守が切れるタイミングで実施しました。全社的に各システムをクラウドに移行していく方針だったこともあり、経営からはニッセイコムだけではなく他のベンダーのシステムも検討するように指示がありました。数社に声をかけて比較検討を行い、最終的にニッセイコムを選びました。

業者選定の決め手

今まで築いてきた信頼関係とサポート力を評価しました。

声はかけたものの標準機能ではカバーできない要素について、特に財務・勤怠・物流などの当社独自システムとのデータ連係については、カスタマイズ対応が難しい企業様が多く最終的にニッセイコムを含む2社で検討となりました。


2社の見積もりは正直、ニッセイコムのほうが高い金額でした。それでもニッセイコムを選んだのは、これまでのサポートを高く評価していたからです。


ニッセイコムのサポート体制は「ヘルプデスク」と「SEチーム」の二段構えです。

基本的なことはGrowOne専門のヘルプデスクに問い合わせると回答が返ってきます。加えて、当社で独自にカスタマイズをした部分などで困った事があった時は、システムの構築段階から関わっているSEのサポートを受ける事ができます。


旧システムの頃からニッセイコムのSEにはいつも助けてもらっていました。支払い・申請・提出など数々の納期に追われる中で、毎月いろいろな事が起こります。計算処理をしても思っている結果が出てこない。別システムとのデータ連係がうまくいっていないのか、あるいは他の何かが反映されていないのか、どうすれば解決できるのかわからない。そのような時にSEに相談すると、原因や具体的な操作方法を丁寧に教えてくれます。


当社の業務を深く理解してくれているので、一から説明する必要がないことも助かっています。サポートの連携がとれていて、ヘルプデスクに問い合わせた内容をSEから返答してもらったこともあります。何かあった時にためらわず「聞こう」と思える相手が常にいるというのはとても安心感があります。


他システムのベンダーだと回答を何日も待たされることもありますが、ニッセイコムではありませんでした。近い距離感で話を聞いてくれて、すぐに解決できないことでもまず一度受け止めてくれます。できる/できないだけではなく、こういうやり方ではどうか?というような柔軟なフォローをしてくれて、総務部門のメンバー全員が信頼を置いていました。他社と比較して費用が高くなっても、引き続きニッセイコムのサポートを受けたいと思いました。


2021年6月に新しいGrowOneの導入を決定しました。構築・移行作業を経て同年11月より本稼働が始まり、現在は約半年が経過したところです。

導入の効果

操作性と処理速度の向上

導入当初、操作方法についての説明やサポートはありませんでした。旧システムと画面イメージやボタン位置も一緒で、初めから違和感なく使うことができました。ただ、旧システムよりも見やすくなったと思います。Webインターフェース風になっていて、操作感覚が柔らかくなった印象があります。帳票の生成や検索など、全体的な処理速度も向上しています。


旧システムで使われていなかった帳票や機能の仕分け、計算式の改善なども行ったことで、よりスマートなシステムになったと思います。まだ割合は少ないのですが、GrowOneで処理している業務の一部をRPAツールによって自動化する試みも始めています。



クラウド環境への移行と給与明細の電子化による、業務コストの削減

システム導入後、大きな変化が2つありました。
1つ目の変化は、自社内サーバーからクラウド環境への変更です。当初は社内で機密情報を外に出すことに不安の声もありました。しかし、ニッセイコムが提供するクラウド環境が当社の求めるセキュリティレベルを満たしていることも確認でき、現在は問題なく運用できています。自社内サーバーと比べて処理速度の低下を感じることもありません。
2つ目の変化は、「GrowOne モバイル給与SX」の導入による給与明細の電子化です。
これまで紙で出力し、仕分けし、郵送していた、約750名分の給与明細や源泉徴収明細書を、Web上で閲覧できるようになりました。毎月数名で数時間かけて対応していた負荷が高い業務が15分程度で終わるようになり、業務コストを削減することができました。

今後の展望

協力会社とのコミュニケーション強化へ

人事分野でのシステムにおける次の挑戦は、タレントマネジメントです。
先述の「事業の種」をさらに増やしていくことと、それを可視化して会社でマネジメントしていくための方法を検討しています。現在の社内環境下では、新しいプロジェクトが生まれるかどうかやメンバーの人選は、人脈や組織上の距離に依存する割合が大きいです。何かをやりたいという声が届きやすくなり、「この人もメンバーに加えては?」と見つけやすくなるような、チャンスの得やすい環境を支えるシステム作りを目指していきたいです。


ニッセイコムの営業担当者は人事や給与だけではなく、さまざまな分野のシステムやツールに詳しく、タレントマネジメントについても他ベンダーの情報などを提供していただいています。これからも、新しいGrowOneの運用サポートのみならず、積極的にコミュニケーションをとりながら、フェリシモのシステムインフラの進化にご助力いただけたら幸いです。引き続きよろしくお願いいたします。

お忙しい中、ありがとうございました。

お客様プロフィール

株式会社フェリシモ様

1965年創業の大手通信販売会社。自社で企画開発した商品を中心に、ファッション・生活雑貨・ホビー・美容・食品など幅広い商品を扱い、自社カタログやウェブメディアを通じて販売している。

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2021年1月に完成した新社屋のギャラリーには、数々の自社開発商品が展示されている。

業種
通販・EC
従業員数
745名(2022年2月期)
Webサイト
株式会社フェリシモ
取材日
2022年4月
本事例に記載の情報は取材日時点のものであり、本ページ閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

※猫部は、株式会社フェリシモの登録商標です。