GrowOne 人事SX, GrowOne 給与SX, GrowOne モバイル給与SX 導入事例 株式会社JR西日本中国交通サービス 様
未経験者でも扱いやすい操作性と信頼のおける
給与業務の効率化とデジタル化を推進
- 導入製品
- GrowOne 人事SX, GrowOne 給与SX, GrowOne モバイル給与SX
- 業界/業種
- 運輸に付帯するサービス業
- 企業規模
- 357名(2023年7月時点)
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01導入時の課題
- 会社再編後に、初めて導入したシステムを使用し、限られた時間内で最初の給与支払い処理が無事に完了できるか、時間との勝負で厳しい船出を迎えていた。
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02導入効果
- 「未経験者でも直観的に操作できるシステム画面」「複雑な給与体系への対応」「迅速かつ綿密なサポート」により、初の給与支払い処理を遅滞なく完了し、日々の業務もスムーズに遂行できている。
- 柔軟性の高い外部データ出力機能で他部署からのデータ抽出依頼にも迅速に対応。
- 給与明細の電子化により大幅なコスト削減と効率化が実現。
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03今後の展望
- 退職金や退職引当金の機能を新たに活用。
- 年末調整控除申告書の電子化により、ペーパーレス化の実現およびチェック負担を軽減。
導入の背景・課題
会社再編後、時間との勝負になった初の給与支払い処理
-- 貴社の企業概要と設立の経緯、主な業務内容についてご紹介ください。
杉村氏:当社はJR西日本交通サービスの連結子会社として、中国地方・福岡県のJR西日本の駅業務を行うために2021年4月に設立されたJR西日本のグループ会社です。JR西日本グループ会社再編に伴い、JR西日本から清掃業務・車両入換業務のほか、駅業務を受託していたグループ会社に代わり、中国地方(岡山、広島、山口)・福岡県の駅業務をJR西日本から当社が受託することになり、同年7月から営業を開始しました。
業務内容は駅の出札業務やお客様へのご案内、切符の確認・精算を行う改札業務、忘れ物の保管・捜索等を行う忘れ物センター業務や、移動に際して特別な支援を必要とされるお客様へのサポート業務、さらに観光名所・イベント・交通機関・お土産情報などご旅行をお楽しみいただくための案内業務など、業務内容は広範囲にわたります。
-- 貴社の人事・給与体系の特徴や、賃金規程の独自性などについてお聞かせください。
杉村氏:当社の給与体系は少し複雑になっています。
固定給は当月支払いになりますが、超過勤務などの変動勤務項目は翌月支払いになります。また、所定労働時間については、1か月単位(暦日)の変形労働時間制によるものとし、1か月間の労働時間を超えない範囲で勤務指定しています。
駅ごとに勤務時間は異なっており、始発から終電まで駅員がいる駅は泊まり勤務になりますが、小さな駅などでは、例えば7時~20時の間だけ駅員が勤務することもあります。駅ごとの勤務形態に合わせて就業する変形勤務では、その労働時間と所定労働時間との差の累計が、7時間45分に達した場合は、1日の割合で調整休日を取ることになっています。さらに、各月の末日において調整休日の発生に至らない端数時分は、その超過勤務時間分を時間外労働として取り扱います。
-- 会社再編後の貴部門の課題とはどのようなものだったのでしょうか?
貞徳氏:当社が2021年4月に設立されるのに合わせて、社員の8~9割はJR西日本グループ会社から転籍することとなりました。私も以前はJR西日本グループ会社に在籍し、駅係員として窓口業務を行っていましたが、その後人事課に移籍して人事・給与業務を担うようになり、当社設立のタイミングで転籍しました。
JR西日本グループ会社時代は、「GrowOne 人事SX」、「GrowOne給与SX」とは 別の人事給与システムを使用しており、システム画面のユーザーインターフェースが 非常に分かりづらい印象がありました。別システムでは、当初、どのボタンを押していいのか直観的に判断できず、誤って操作してしまわないか不安もありました。その経験から、当社への転籍後に再び異なる人事給与システムを使うことに対して大きな不安を感じていました。
さらに、当社は2021年7月に業務を開始しましたが、同月の25日には給与支払い処理を行う必要があり、人事課にとっては時間との勝負で非常に厳しい船出となりました。
導入効果
GrowOneを初めて操作した印象は非常に良好。
サポートのおかげで初回給与支給もスムーズに完了。
-- 導入当初、初めての給与支払いに不安を感じておられましたが、処理は問題なく行われましたか?
貞徳氏:初めてGrowOneを使用したとき、システム画面のユーザーインターフェースが分かりやすく、直観的に操作できるシステムだと
冒頭でお伝えした、当社の複雑な給与体系に対応できていることはもちろん、ニッセイコムの担当システムエンジニアが運用開始後も当社に足を運び、不明な点については、直接PC操作を通して教えていただき、迅速かつ丁寧なサポートを行ってくれました。どんな質問にもすぐに回答をいただき、そのおかげで最初の給与支払い処理を無事完了させ、新会社として、人事給与業務をスムーズにスタートさせることができました。
また、以前使用していたシステムは、人事管理システムと給与計算システムの入り口が異なっており、運用面で面倒に感じることがありましたが、GrowOneは人事と給与の業務処理が一つのシステムで完結しているので、その点も利用しやすいと感じています。
末永氏:私もJR西日本グループ会社に在籍し、当社に転籍後も駅業務を行っていましたが、2023年12月に人事課へ異動し、人事・給与業務を担当するようになりました。それまでは情報システムに触れる機会はほとんどなく、苦手意識もありましたが、特別なトレーニングがなくても業務を遂行できています。
私と同様に
-- 改めて、GrowOneを導入した効果やメリットについてお聞かせください。
貞徳氏:冒頭でお伝えした、当社の複雑な給与体系に対応できていることはもちろん、やはり特筆すべきはサポートの手厚さです。担当のシステムエンジニアに問い合わせると迅速に対応していただけるため、日々の業務もスムーズに進められています。また、ヘルプデスクも用意されているので、一般的な人事給与システムに関する質問であれば、ヘルプデスクに問い合わせを行うことですぐに回答を得られます。
機能面では、外部データ出力機能をよく使用しています。人事課だけではなく他の部署からもさまざまな条件のデータ抽出依頼を受けることがありますが、そのような依頼についてもすぐに対応できるので助かっています。
更に、前職では給与明細書が紙だったため、印刷から配送処理まで毎月3~4時間かけていましたが、「GrowOne モバイル給与SX」で給与明細を電子化したことにより、処理は5分程度で完了。社員はスマートフォンやPCで、いつでも過去の給与明細書および源泉徴収票をデータで確認できるようになっています。毎月の作業負担や印刷費・材料費・輸送費の負担も考慮すると、圧倒的なコスト削減と大幅な効率化が実現していることになります。
今後の展望
退職金機能の活用と、年末調整の電子化を推進し、さらなる業務効率化をめざす。
-- GrowOneの今後のご活用予定をお聞かせください。
貞徳氏:まず、退職手当の支給です。当社では、勤続年数が満3年以上の社員に対して退職金を支給する制度を設けています。設立(当社発足)から3年が経過した現在、退職金や退職引当金の機能も活用していく予定です。
また、年末調整控除申告書の電子化を推進する方向で考えています。GrowOne モバイル給与SXの「年末調整オプション」を活用すれば、人事給与システムへのデータ取り込みの効率化、ペーパーレス化の推進、および記入内容の確認作業の軽減などが実現できるため、導入を視野に検討しています。
末永氏:現在、基本的な機能は活用していますが、まだ全ての機能を網羅していません。システムが提供する機能を十分に利用し、使いこなしたいと考えています。
-- 最後に、GrowOneとニッセイコムについて、総合的な評価をお聞かせください。
杉村氏:人事給与システムは、個人の働き方や、お金に関する非常に重要な情報も扱うため、信頼性やセキュリティーが最も重要となります。GrowOneは他のJR西日本グループでも利用実績があるので、信頼性と安定性は折り紙付きです。その上で、当社人事課の担当者も使いやすいと感じているので、それらを総合的に見ると非常に高く評価できます。
また、ニッセイコムのサポートはスピード感が高く、対応も適切なので、人事課の皆も信頼しています。これからも当社の支えになっていただきたいと思っています。
お忙しい中、ありがとうございました。
お客様プロフィール
西日本旅客鉄道(JR西日本)グループの株式会社JR西日本交通サービスの連結会社(連結子会社)として設立。中国・福岡エリア(岡山、広島、山口、福岡)の駅運営を受託する駅業務のプロ集団として、(1)JRの切符を発売する出札業務や、案内・切符の確認・精算を行う改札業務、(2)駅や列車内での忘れ物の保管・捜索などを担う忘れ物センター、(3)移動に際して特別な支援を必要とされるお客様への乗降補助や駅構内通行のサポート、(4)案内所では、お客様に向けて観光名所や開催中のイベント、交通機関、お土産情報など、旅行を楽しんでいただくためのさまざまな情報を提供。中国・福岡エリアのJR交通インフラを支える。
- 業種
- 運輸に付帯するサービス業
- 従業員数
- 357名(2023年7月時点)
- Webサイト
- 株式会社JR西日本中国交通サービス
- 取材日
- 2024年6月
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