販売管理 関連コラム卸売業を販売管理システムで効率化! 導入すべき理由やおすすめの製品は?
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2024年03月15日
卸売業では多種多様な商品を扱うため、販売管理業務の効率化が欠かせません。しかし、在庫数の適切な管理やヒューマンエラー対策を始め、複雑な価格・割引設定、変化し続ける顧客ニーズにも対応していかなければならず、どのように販売管理を行うべきか迷っている企業の方も多いのではないでしょうか。そこで注目したいのが、販売管理システムの導入です。
この記事では、卸売業が抱える重要な課題を踏まえ、販売管理システムを導入すべき理由や選び方を解説します。また、卸売業の販売管理におすすめしたいシステムもご紹介しますので、導入を検討する際の参考にしてください。
目次
1. 卸売業の効率化に販売管理システムは必須 2. 卸売業における重要な課題 2.1. 在庫数の適正化 2.2. 人為的なミスへの対応 2.3. 複雑な価格設定への対応 2.4. 顧客ニーズの変化への対応 3. 卸売業に販売管理システムを導入すべき理由 3.1. 在庫管理を効率化できる 3.2. ペーパーレス化を推進できる 3.3. ヒューマンエラーを防げる 3.4. 需要予測がしやすくなる 4. 卸売業向けの販売管理システムの選び方 5. 卸売業の販売管理におすすめのシステムを紹介 6. おわりに
1. 卸売業の効率化に販売管理システムは必須
「販売管理システム」とは、受注から出荷、請求、在庫管理に至るまで、販売に関わる一連の業務を効率化できるツールのことです。
卸売業はメーカーと小売業の間に位置し、メーカーより商品を仕入れ、小売業へ商品を提供します。多種多様な商品を扱うことも多いので、卸売業における業務効率化のために販売管理システムは必須です。
例えば、販売管理システムの導入により在庫管理や受発注がスムーズに行えます。在庫のロスを減らせるため、適切な在庫数を実現できるでしょう。また、顧客との取引情報や注文履歴を一元管理できるので、迅速な対応が可能です。卸売業の根幹である販売をうまく管理することで、業務の効率化を図れるでしょう。
2. 卸売業における重要な課題
卸売業はさまざまな商品を取り扱うため、多くの企業にとって欠かせない役割を果たす業種ですが、実は重要な課題を抱えています。卸売業における主な課題は、以下の通りです。
【卸売業の主な課題】
・在庫数の最適化
・人為的なミスへの対応
・複雑な価格設定への対応
・顧客ニーズの変化への対応
ここでは、それぞれの課題について詳しく見ていきましょう。
2.1. 在庫数の適正化
卸売業における課題の一つが、在庫数を適正化することです。
卸売業は多種多様な商品を扱うことも多く、商品によって異なる需給状況に左右されます。そのため、適切なレベルで在庫数を維持することが欠かせません。
在庫が過剰だと保管費用がかさむだけでなく、例えば食品の場合賞味期限が切れてしまうリスクを抱えることになります。一方で、在庫が不足すると顧客のニーズをタイムリーに満たすことができず、売上に悪影響を及ぼし、顧客満足の低下にもつながりかねません。
こうした事態を避けるためにも、在庫数を適正化し、正確に管理することが必要です。
2.2. 人為的なミスへの対応
販売において重要なプロセスの一つが、注文を受けてから出荷までの一連の業務、いわゆる受発注業務です。
受発注業務を手動で行うと、人為的ミスによるエラーや遅延が発生しやすくなります。例えば、注文情報の入力ミスや納品遅れなどを引き起こしかねません。
注文情報に誤入力があれば、顧客は期待する時期に期待する商品を受け取れなくなる可能性があります。そうすると、顧客満足度は一気に下がるでしょう。また、納品遅れが頻発すれば、企業としての信用が損なわれかねません。
このような人為的ミスを起こさないためにも、受発注を一元管理し、遅滞なく顧客に商品を届けることが求められます。
2.3. 複雑な価格設定への対応
卸売業では、多種多様な商品がさまざまな価格で取引されることになります。得意先ごとに異なる価格設定を行ったり割引を適用したりするケースも少なくありません。
このような複雑な価格設定を手動で管理・処理することは非常に煩雑で困難なのが実情です。入力ミスなどによるエラーや混乱が発生するリスクも高まります。加えて、市場動向によって価格を調整しなければならない場合は、手動で管理しようとしてもまず追いつかないでしょう。
複雑な価格設定に対応しミスの発生を防ぐためにも、手動での管理は避けた方が賢明です。
2.4. 顧客ニーズの変化への対応
卸売業においては顧客のニーズが頻繁に変化します。常に新しい商品が生まれ、市場のトレンドが変化するため、タイムリーに商品を供給しなければなりません。こうした顧客ニーズの変化に対応するためには、適切に需要を予測し、効率的に在庫管理を行う必要があります。
需要の変動とそれに伴う顧客ニーズの変化に対応するためには、適切な在庫を維持し、効率的に商品を供給することが重要です。在庫が不足し、即座に供給できなければ顧客満足度を損なう可能性があります。逆に、過剰な在庫を抱えると顧客ニーズが変化した時に保管や廃棄のコストがかさんでしまうでしょう。
顧客ニーズの変化に迅速に対応するためにも、適切な在庫管理が欠かせません。
3. 卸売業に販売管理システムを導入すべき理由
前述のように、卸売業は多くの重要な課題に直面していますが、課題に対処する方法として注目したいのが販売管理システムの導入です。卸売業に販売管理システムを導入するメリットとして、以下の点が挙げられます。
【卸売業に販売管理システムを導入するメリット】
・在庫管理を効率化できる
・ペーパーレス化を推進できる
・ヒューマンエラーを防げる
・需要予測がしやすくなる
ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
3.1. 在庫管理を効率化できる
卸売業において在庫管理の効率化・適正化は欠かせません。多種多様な商品を扱うため、商品ごとに箱売り・バラ売りなど異なる取引単位をひもづける必要もあります。
販売管理システムの導入により、異なる取引単位のひもづけが容易になり、効率的に管理することが可能です。在庫の共通管理が可能になるため、箱売り・バラ売りの両方に対応できるでしょう。
在庫管理を柔軟に行えることは、異なる顧客や取引形態に合わせて価格や割引の設定を行う際にも重要です。販売管理システムの導入により、商品ごと・取引先ごとに柔軟な在庫管理ができるようになれば、刻々と変化する顧客のニーズにも応えられます。
3.2. ペーパーレス化を推進できる
卸売業では、注文書や請求書、在庫リストなど多くの書類が必要です。しかし、これらの書類をすべて紙で管理するのは煩雑で、保管コストや検索の手間もかさみます。
販売管理システムを導入することで、大量の書類を電子化することが可能です。書類の作成、印刷、保管、検索の手間が大幅に軽減され、事務作業の効率が大幅にアップするでしょう。保管場所も不要なので、空いたスペースを他の用途に活用できます。
また、近年ではSDGs意識の高まりなどにより企業には環境への配慮が求められます。ペーパーレス化により環境への負荷を軽減できる点もメリットです。
3.3. ヒューマンエラーを防げる
ヒューマンエラーは卸売業が抱える課題の一つです。ヒューマンエラーの例として、誤出荷や注文ミス、価格計算の誤りなどが挙げられますが、こうした人為的ミスが起こるとそれを埋めるためにコストが増大し、顧客満足度も低下しかねません。
ヒューマンエラーを防ぐためにも、販売システムの導入は非常に有効だと言えるでしょう。注文処理や在庫管理、価格設定などの業務を自動化できるからです。販売に関わる一連の事務をシステムが自動的に処理することで、注文ミスや記載漏れ、価格設定の誤りなどのヒューマンエラーが発生する事態を回避できます。
3.4. 需要予測がしやすくなる
卸売業では、顧客ニーズの変化に即座に対応していかなければなりません。需給予測を誤ると過剰在庫を抱える、あるいは在庫が過少になりタイムリーな供給ができなくなる可能性があります。
販売管理システムの導入により、膨大な販売データを収集し、どの商品がどれだけ売れたか、時期ごとの売れ筋商品をはじきだすなどの情報分析が可能です。人気商品や季節ごとの需給予測が立てやすくなり、在庫管理を効率的に行うことができます。
加えて、売れ筋を分析できることで、どの商品について重点的にマーケティング戦略を立案すべきか判断することもできるでしょう。
4. 卸売業向けの販売管理システムの選び方
卸売業向けの販売管理システムを選ぶ際のポイントは、以下の2点です。
・自社の業種や業態にマッチする機能が備わっているか
・自社の業種や業態に合わせてカスタマイズできるか
自社の業種や業態に特化した機能を備えている販売管理システムでなければ、導入のニーズを満たすことができません。卸売業と一口に言っても扱う商品は食品、機械、金属、建材、化学製品など多岐にわたり、それぞれ異なる商慣習があります。そのため、自社の業種や業態に特化した販売管理システムを選び、独自のニーズに対応できるかどうかが非常に重要です。
例えば、食品を扱う卸売業なら3分の1ルールに対応できる機能が必要になるでしょう。ここで言う3分の1ルールとは、食品の流通過程において製造者、販売者、消費者の3者が製造日から賞味期限までの期間を3分の1ずつ均等に分け合うという考え方に基づく商慣習のことです。納品期限・販売期限・賞味期限の3つの期限を定め、新鮮で安全な食品を消費者に届けることを目的としています。
また、金属ならロット管理や材料の証跡追跡ができる機能、建材なら現場単位での収益管理や柔軟な納期変更に対応する機能、化学製品なら安全規則や製品分析の機能が欠かせません。
そこで、自社が扱う商品に合わせて業種別・業態別にマッチする機能を搭載したシステムを選ぶこと、使いやすいようカスタマイズできることが重要です。カスタマイズ性が高ければ、販売に関する業務の効率化により役立つでしょう。
5. 卸売業の販売管理におすすめのシステムを紹介
株式会社 ニッセイコムでは、卸売業向け販売管理システム「GrowOne 販売情報システム」をご提供しております。
パッケージ導入とスクラッチ開発の良いところ取りができる"セミオーダー開発"により、お客様の業務にシステムをジャストフィットできるのが大きな特徴です。蓄積された業務ノウハウと柔軟なカスタマイズにより、同業種のノウハウを業務に取り込みながら、販売管理の基本業務をさらに効率化できます。
また、パッケージ導入では対応が難しい業種独自の機能を搭載することも可能です。建材卸や化学薬品卸など、充実した業種別構築事例がございますので、セミオーダー開発でシステムを短期間、低コストでご利用いただけます。
「GrowOne 販売情報システム」の大きな強みは、かんたん受発注入力、受発注データ・マスタのCSV取り込み、在庫切れの1クリック表示、売上の一括処理などの機能を搭載していることです。お客様ご自身で自由にデータを集計することや、外部システムへの連携やインボイス対応もできます。
自社の業務に合わせて販売管理を行い、業務効率化を図りたいとお考えでしたら、「GrowOne 販売情報システム」をぜひご検討ください。
6. おわりに
卸売業では多種多様な商品を扱うため、販売管理業務の効率化が不可欠です。販売管理では、在庫数の適正化、ヒューマンエラー対策、卸売業ならではの複雑な価格・割引設定への対応に加え、刻々と変化する顧客ニーズにも対応しなければなりません。
卸売業にとって販売管理システムの導入はメリットが多いため、機能やカスタマイズ性に着目して自社の業種・業態に合ったシステムを選ぶことをおすすめします。どの販売管理システムを導入しようか迷われた際には、セミオーダー開発でシステムをジャストフィットさせられる「GrowOne 販売情報システム」をぜひご検討ください。