販売管理 関連コラムセミオーダー型システム開発とは? メリットについても紹介
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2024年03月23日
現在、多くの企業では業務の改善や効率化を図るために、システム導入が進められています。システム導入はコストがかかるため、費用対効果があるか慎重に選ぶ必要があるでしょう。
システムの導入は、情報の共有や作業の効率化、情報の分析などさまざまな分野において活躍が期待されています。システム開発方法の一つとしてあるのが、セミオーダー型システム開発です。
本記事では、セミオーダー型システム開発の概要やメリット、開発までの流れなどを紹介します。予算に合わせて利便性の高いシステムを導入したいと考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
1. セミオーダー型システム開発とは 2. セミオーダーと似た概念との違い 2.1. スクラッチ開発システム 2.2. パッケージシステム 3. セミオーダー型システム開発のメリット3選 3.1. スピーディーかつコストを抑えた開発が可能 3.2. 運用後のトラブルが少ない 3.3. 必要な機能を柔軟に追加できる 4. セミオーダー型システム開発の流れ (1)自社の業務に合ったテンプレートを選ぶ (2)必要な機能を取捨選択する (3)独自の機能を追加開発する 5. セミオーダー型システム開発を依頼する際のポイント 5.1. 自社が抱えている課題を洗い出して目的を決める 5.2. 開発にかけられる予算を決める 5.3. 複数の業者から見積もりを取って比較する 5.4. 開発会社の得意分野や実績を確認する 6. まとめ ~セミオーダー型システムを導入して業務改善しよう~
1. セミオーダー型システム開発とは
セミオーダー型システム開発とは、自社が必要とする機能だけを組み合わせて開発を行うオーダーシステムを指します。企業の課題や目的、求めている機能などをもとに、あらかじめ決められたパターンの中から選んでいきます。
企業が求めている理想のシステムを開発するためには、機能のパターン数が多いほうが良いでしょう。組み合わせのパターンが多くなるほど企業の要望にマッチした柔軟な対応が可能です。機能の品質を確保しつつスピーディーな納品が可能なシステムといえます。
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2. セミオーダーと似た概念との違い
システム開発の方法は、セミオーダー以外にもスクラッチ開発システム、パッケージシステムなどがあります。似たような概念ですが、対応できる範囲に違いがあるため、システム開発の依頼を検討している方は、参考にしてください。自社の目的や予算にマッチしたシステム開発方法を選べるようにしましょう。
2.1. スクラッチ開発システム
システム開発の方法には、スクラッチ開発システムとよばれるものがあります。スクラッチ開発システムは、一つひとつの企業に合わせたシステム開発が可能な方法です。システムを一から開発するため、企業が必要とする機能を自由に設定できます。すでにある機能を組み合わせるだけではなく、機能そのものを開発するため、詳細な要望にも応えられるシステム開発です。自社の課題を解決するために、独自のシステムを導入したい企業におすすめといえます。
セミオーダー型システムよりも、さらに柔軟な対応が可能な開発方法ですが、一から開発を進めるため時間と費用が大きくなりやすい傾向です。機能を多く搭載させたい場合、より費用がかさむため、あらかじめ予算を決めるとよいでしょう。
2.2. パッケージシステム
システム開発には、パッケージシステムとよばれる方法もあります。すでに必要な機能が搭載されている既製品のソフトウエアを指します。開発済みのパッケージソフトを購入するだけのため、新しく開発は行われません。製品を調べて、自社の課題解決や業務効率化などにあったパッケージシステムを購入するだけのため、スピーディーな導入が可能です。
また、一から開発するわけではないため、初期コストがかからない点も特徴です。今すぐシステムを導入したいという企業におすすめといえます。しかし、すでに利用できる機能が決まっているため、自社に必要な機能が搭載されていない、反対に不要な機能が多く搭載されているなど、自社にマッチしたパッケージがなかなか見つからない可能性もあるでしょう。
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3. セミオーダー型システム開発のメリット3選
こちらでは、セミオーダー型システム開発のメリットを3つ紹介します。セミオーダー型は、スクラッチ開発システムとパッケージシステムの中間に値する開発方法です。両者のメリットを兼ね備えたシステム開発ともいえるため、魅力を確認して自社の課題を解決できるかチェックしましょう。
3.1. スピーディーかつコストを抑えた開発が可能
セミオーダー型システム開発は、スピーディーかつ低コストとバランスの取れた開発方法です。そのため、開発にかかる時間がスクラッチ開発システムよりも短い特徴があります。また、機能が備わっているため、開発にかかる手間が少なく、コストを抑えた開発が可能です。
セミオーダー型は、すでにある機能を組み合わせてシステム開発を進める方法のため、機能そのものを一から開発する必要がありません。
3.2. 運用後のトラブルが少ない
運用後のトラブルの少なさも、セミオーダー型システム開発のメリットです。そのため、自社に不要な機能を導入してしまう心配がありません。また、ノンプログラミングの場合はバグが少なく品質が安定しています。
すでに開発や改善が行われているシステムを組み合わせた開発のため、不具合が発生しにくい特徴があります。また、機能自体が開発済みのため、導入前に実際にシステムを使ってみて、使いやすいものを組み合わせていけます。
3.3. 必要な機能を柔軟に追加できる
セミオーダー型では、自社に必要な機能だけを選んで組み合わせられるため、自社にとって利便性の高いシステム開発が可能です。
セミオーダー型システム開発は、必要な機能を柔軟に追加できる点も魅力の一つです。パッケージシステムでは、搭載機能が固定されています。そのため、必要な機能がすべて含まれていない、不要な機能が多くコストがかさむなどトラブルが発生する可能性があります。
4. セミオーダー型システム開発の流れ
こちらでは、セミオーダー型システム開発の主な流れを紹介します。詳細な流れは開発企業によって多少異なります。システム開発の大まかな流れを知るための参考としてください。
(1)自社の業務に合ったテンプレートを選ぶ
セミオーダー型システム開発では、自社の業務内容や課題、目的にあったテンプレート選びを行います。業態や業種ごとにある程度定まっているテンプレートから選んだシステムを組み合わせて、システムを構築していきます。
必要な機能だけを組み合わせられるため、予算に合わせて費用を調節しながらの構築が可能です。自社にマッチしたテンプレートがわからない場合は、要望や業務をヒアリングして適切なテンプレートを提案します。
(2)必要な機能を取捨選択する
テンプレートを選べたら、次に必要な機能の絞り込みを行います。必要な機能は企業によって異なります。一般的に必要な機能、業界ならではの機能、導入先企業ならではの機能などを洗い出し、取捨選択しましょう。必要な機能を搭載するためとしてはもちろん、不要な機能を搭載してコストがかさまないようにするためにも重要な手順です。
必要な機能だけに絞ってシステム開発を進められれば、業務の効率化を図れるとともに低コストで運用できるでしょう。
(3)独自の機能を追加開発する
テンプレートを活用して組み合わせた以外の機能も必要となれば、あとからでもオプションとして追加が可能です。企業の業務内容によっては、テンプレートにはない細かな機能を必要とする場合もあります。その場合は、システムへの機能追加や、既存機能へのカスタマイズを行います。例えば、一部通常とは異なる業務フローのシナリオを追加するなどです。
企業や業務の特徴に合わせて独自の機能を追加開発すると、より利便性の高いセミオーダー型システムの導入が期待できます。
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5. セミオーダー型システム開発を依頼する際のポイント
こちらでは、セミオーダー型システム開発を、開発会社に依頼する際のポイントを3つ紹介します。自社にマッチしたシステムを導入するためには、開発会社と認識を合わせる必要があります。細かな情報や要望を共有できるよう、事前の準備が大切です。
5.1. 自社が抱えている課題を洗い出して目的を決める
開発を依頼する前に、自社が抱えている課題を洗い出しましょう。システムの導入は、業務効率化、業務フローの改善など、企業に何かしらのプラスをもたらすために行われます。そのため、課題を洗い出し解決するために必要な機能を明確にする工程が必要です。
システムを導入してどのような状態を目指したいか、目的を決めましょう。課題と目的が明確になれば、その解決や達成のためにどのような機能が必要なのか見えてきます。
5.2. 開発にかけられる予算を決める
システムを開発して導入するためには費用がかかるため、あらかじめ予算を決めておきましょう。セミオーダー型システム開発でも、組み合わせる機能の数が増えればその分費用も上がります。オプションで機能の開発を行う場合は、よりコストがかさむでしょう。
また、保守や運用も依頼する場合は、その費用も含めて予算を算出します。予算を決めておけば次々に機能を追加して費用が膨らんでしまう事態を防げるでしょう。
5.3. 複数の業者から見積もりを取って比較する
開発を依頼する際は、費用と機能のバランスをみるために複数の業者から見積もりを取りましょう。最初から1つの企業に絞るのではなく、複数社での比較が大切です。開発会社によって対応可能な範囲やかかる費用が異なります。例えば、選べる機能が充実していても費用が高い、費用は安いが業務に必要な機能が用意されていないなどです。開発会社によって特徴はさまざまなため、自社にとってバランスの良い企業を選べるようにしましょう。
5.4. 開発会社の得意分野や実績を確認する
自社にとって利便性の高い機能を充実させるためにも、開発会社の得意分野や実績を確認しましょう。システム開発とひと口にいっても、開発会社によって得意分野が異なります。自社の業務と依頼先の得意分野がマッチしていると、必要な機能が充実しやすいといえるでしょう。
そのため、依頼を検討している開発会社の実績をチェックしましょう。開発実績が多数あれば、柔軟な対応が可能であると考えられるため、企業の悩みやニーズを把握してもらいやすいといえます。
6. まとめ ~セミオーダー型システムを導入して業務改善しよう~
セミオーダー型システム開発とは、テンプレートを選択し必要な機能だけを選んで搭載できるシステム開発を指しています。自社で必要な機能を選べるため、業務の課題解決や効率化など、大きな効果が期待できるでしょう。効果的なシステム導入を実施するためには、自社の悩みや課題を洗い出す必要があります。そのうえで、導入の目的を立てると必要な機能が見えてくるでしょう。開発の依頼は、自社の業界や業務への導入実績や開発経験が豊富な会社への依頼がおすすめです。
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