GrowOneシリーズ(人事・給与) 導入事例 社会医療法人 同仁会 周南記念病院
「カスタマイズを加えず標準機能を使うだけで、
前システムの課題であったさまざまな作業を
効率化させることができました」
- 導入製品
- GrowOne Cube 人事, GrowOne Cube 給与
- 業界/業種
- 病院
- 企業規模
- 430名(2016年9月現在)
※GrowOne Cube 人事、GrowOne Cube 給与は、GrowOne 人事SX、GrowOne 給与SXの旧バージョンの製品名称です。
取材にご協力いただいたお客様
総務課長 山本浩志氏(前列中央)
施設課長 相本勝広氏(前列左)
総務課主任 今北淳次郎氏(前列右)
同課 林田秀之氏(後列左から三番目)
同課 宮田尚子氏(後列左から四番目)
同課 鬼木貴美子氏(後列右から三番目)
ニッセイコムの営業・SE
西日本支社長 飴野(後列左から二番目)、
営業 日山(後列右から二番目)、松浦(後列左端)、SE 中原(後列右端)
導入の背景・目的
現行システムの不満を解消するためのリプレース
-- ニッセイコムの人事/給与パッケージ「GrowOne Cube 人事/給与」を導入された経緯について教えていただけますか。
ニッセイコムの営業の方と初めて会った時は、当時使っていたパッケージシステムの契約期間がまだ数年残っていました。その為すぐに切替えを検討する段階ではなかったのです。
しかし「GrowOne Cube」のデモを見て、データの有効活用などの観点で非常に魅力的なシステムだと思い、次の更新時の候補パッケージに加えたいと思いました。
当時使っていた人事/給与パッケージには、以下のような不満や問題点があり、更新する際にはこれらが解決できるような製品に切り替えたいと考えていたからです。
<欲しいデータの抽出や加工が大変>
データをCSV形式で出力する際に、必要な項目の取捨選択ができませんでした。そのためレポート作成の元データを用意するまでにかなりの手間がかかっていました。
たとえば「○○部門に所属する看護師の△△手当が、前月と比べてどのくらい変化したか」についてのレポート作成を求められたとします。項目選択ができない為、まず全ての項目が含まれた一ヶ月分のデータをまるごとCSV出力します。それからExcelで不要な項目のデータ削除や並び替えを行います。それが終わると、やっと集計やグラフ作成を始めることができます。
これが年に1、2回であればいいのですが、毎月提出が求められるような種類のレポート作成にも影響していたため、業務効率が悪くなっていました。
<データの履歴が見られない>
月次更新をしてしまうと、前月データを参照することができない仕様になっていました。そのため更新前に全てCSV出力をしておき、履歴を参照したい時には手作業で行わなければいけませんでした。
<法改正対応の不具合>
人事データと給与データが別々のデータベースに分かれている構造のパッケージシステムでした。そのため法改正対応などの時に、正しく反映されているのが一方のデータベースだけで、追加の修正作業が発生することがありました。
<高額なカスタマイズ費用>
上述のような不満点があり、これを解決しようとすると高額なカスタマイズ費用が必要だと言われました。そのため、しばらくは我慢して使い続けていました。
その後ニッセイコムの営業やエンジニアの方々と、定期的に会って情報交換を重ねました。ニッセイコムは、まだ発注するかどうかが定かではない段階から、私たちの情報収集や業務分析を手伝ってくれました。
現行システムを用いた作業とシステム外の手作業を合わせて、毎月何にどのくらいの時間がかかっているかを洗い出し、もしシステムをリプレースしたらどのくらいの作業時間を削減できるのか、シミュレーションをしてくれました。
更新時期の近づいた2014年に、正式に提案を依頼しました。ニッセイコムのGrowOne Cubeと、現行パッケージの新バージョンとの比較になりました。導入費用はGrowOne Cubeのほうが高かったのですが、最終的にニッセイコムに発注することを決定しました。
選定のポイント
GrowOne Cubeのほうが、長期間のコストパフォーマンスが優れていた
-- 導入費用が高くても、ニッセイコムのGrowOne Cubeを選んだ理由を教えてください。
一時的な導入費用だけを見ると別の候補パッケージよりも高額でしたが、長期間使っていく際のコストパフォーマンスでみた場合、GrowOne Cubeのほうが優れていると考えました。
GrowOne Cubeは、カスタマイズを加えない標準機能の中で出来ることがとても多いことが特長でした。前のシステムでは出来なかった、必要な項目だけのデータ抽出や過去履歴の参照はもちろん、今まではエンジニアに来てもらって作業をお願いしなければならなかった、細かな計算式の変更などについても「標準機能の設定変更」の範囲内で対応することができました。
加えて、管理できる支給/控除項目数が潤沢にあり、人事情報に関する任意項目なども自由に追加することが可能なので、当院特有のやり方や規定についても十分にカバーできることも魅力でした。
カスタマイズ無しで細かな調整や変更ができるということは、今までのシステムだとその都度発生するカスタマイズや作業依頼の費用が要らなくなるということです。もちろん今後起こり得る改善要求が全て標準機能内で対応できるとは限りませんが、初期状態でGrowOne Cubeほど対応範囲が広ければ、長く使えば使うほど費用対効果が高くなると考えました。
2014年8月にGrowOne Cubeの導入を決定し、移行・検証作業を経て2015年1月より本稼働しました。現時点で1年9ヶ月が経過しましたが、トラブルも無く順調に動いています。
導入効果
「予測して準備しておく」から「欲しい時に作る」へ
-- GrowOne Cubeの導入による変化がありましたら教えてください。
一番大きな変化は、上述のレポート作成時の負荷がかなり削減されたことです。今までは「そろそろこういうレポート作成の指示があるだろうな」という予測を立て、想定されるデータをCSV出力し、前もって蓄積していました(システムには過去履歴が残らないので取り出しておかないと消えてしまうため)。予測は当たり外れがありましたが、もし外れた場合、紙ベースでデータを抜き出す作業に一苦労する事もありました。
GrowOne Cubeになってからは、そのような手間は一切なくなりました。欲しい時に必要なデータを選んで取り出すだけです。検索条件も保存できるので、毎月発生する抽出作業についてはボタン一つでできるようになりました。
-- GrowOne Cubeの操作にはすぐに慣れましたか?
導入前にデモを見た時から使いやすそうなインターフェースだと思っていましたし、導入時には操作指導もしていただきましたので、それほど苦労はしませんでした。住民税支払や年末調整など、最初の一年間を回してみるまでは不安もありましたが、現在は大丈夫です。
電話、メール、リモートツールを使って定期的にサポートを受けていますし、法改正などのイベント時には直接足を運んでくれます。ニッセイコムは導入作業に携わったエンジニアの方が導入後のサポートまで専任で対応をしてくれるので安心です。
今後の展望
-- 現在人事/給与パッケージのリプレースを検討している医療機関の担当者の方に、導入時や導入後のアドバイスはありますか?
お役に立てるかわかりませんが、経験から言えることは二つあります。 まず導入前は、独自の規定や業務についてはできるだけ洗い出し、候補のパッケージベンダーに対して情報提供することが大切だと思います。後で何とかなるだろうと思っていると、想定外の追加開発費用が発生してしまうことがあります。
もう一つは導入後ですが、操作について疑問が生じたらこまめに担当エンジニアの方に問い合わせてみることをおすすめします。これまでGrowOne Cubeを使ってきた中で、できないと思い込んでいたのに後からできると判明したことがいくつかありました。もっと早く質問をすれば良かったなと思っています。
-- 最後に、今後の展望について教えてください。
使い慣れるにつれて、もっとこうしたいという部分が増えてきました。ニッセイコムからアドバイスをいただきながら、更に使いこなしていきたいと思っています。
また、勤怠管理等も含めると、総務部門には業務を効率化できる余地はまだまだあると思います。より良い業務環境を作り上げていくためにも、引き続きニッセイコムの支援を期待しています。
お忙しい中、ありがとうございました。
お客様プロフィール
昭和32年、医師と市民との協同出資により、医療法人同仁会を組織し、周南地域の中核病院として医療・福祉活動を行う多機能病院。「病院」「介護老人保健施設」「居宅介護支援事業所、訪問介護・看護ステーション」の3つの異なる機能が1つの建物に集まっており、地域住民の医療・保健・福祉の期待に応える病院経営を目指している。
- 所在地
- 山口県下松市生野屋南1-10-1
- 設立
- 平成12年
- 職員数
- 約430名(2016年9月現在)
- 病床数
- 250床(一般200床、療養50床)
- 診療科数
- 23
- Webサイト
- 社会医療法人 同仁会 周南記念病院
- 取材日
- 2016年9月
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