健康経営・ヘルスケア 関連コラム日本人はカルシウム不足!?

2023年02月01日

株式会社 ニッセイコムに所属している管理栄養士でございます。

農林水産省は2022年6月から「牛乳でスマイルプロジェクト」を立ち上げ、乳製品の消費拡大を推進しています。
牛乳にひもづく栄養素と言えばご存じ「カルシウム」です。そこで今回は「カルシウム」に関する話題をお届けします。



日本人のカルシウム摂取量の現状

皆さんはご自身の1日あたりのカルシウム摂取量を気にされたことはありますか?

厚生労働省が行っている国民健康・栄養調査(令和元年)では、男女全体で1日あたりのカルシウム摂取量が平均505㎎となっており、これは必要量650~800㎎/日と比べて、とても少ない数値です。

カルシウムが不足すると骨粗しょう症や高血圧、動脈硬化などを招く恐れがあります。
消費拡大を促しつつ、カルシウムを補う意味でも乳製品を摂取してみるのはいかがでしょうか?


カルシウムの推奨摂取量

男女年齢別の推奨量

【男性】
18~29歳:800mg/日
30~74歳:750mg/日

【女性】
18~74歳:650mg/日

牛乳のカルシウム量はコップ1杯(200ml)で約200㎎になります。まずは1杯飲んでみるところから始めてみるのもいいかもしれません。
その際は、低脂肪のものを選択するのがオススメです。


ビタミンDでカルシウムの吸収率UP

カルシウムは単体で摂取するよりも、ビタミンDと一緒に摂取することで身体への吸収率が上がります。

  • ビタミンDの多い食品

  • 舞茸

    舞茸と玉ねぎのミルクスープ
    ①牛乳とお水で、舞茸・玉ねぎ・ベーコンを煮込む。
    ②コンソメと塩で味を調えると完成。
    最後に乾燥パセリを振りかければ見栄えもいいです。

    舞茸と玉ねぎのミルクスープ
  • 鮭のトマトリゾット
    炊きあがったごはんに牛乳とトマト缶、みじん切りした玉ねぎを入れて煮込む。
    ①コンソメと塩、粉チーズで味を調える。
    ②鮭は一口大にカットし、片栗粉をまぶして焼く。
    ③リゾットの上に、焼きあがった鮭を添えて完成。

    鮭のトマトリゾット

おわりに

牛乳は飲み物にも、料理にも使える便利な食品です。これを機会に、ぜひ意識的に取り入れてみてくださいね。

執筆者情報


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本コラムは、株式会社 ニッセイコムに所属する管理栄養士にて執筆しています。

日々、「はらすまダイエット」の対象者との面談から保健指導メールを担当している中で、簡単に実施できる健康管理方法を選定して記事にしました。


「はらすまダイエット」は、生活習慣病の原因となるメタボ(メタボリックシンドローム)を撃退し、より健康的な生活習慣を身につけるための特定健康保健指導プログラムです。


「健康は1日にして成らず」です。できるところから健康管理はじめましょう!


※イラストはイメージです。