組立加工製造(ディスクリート製造)向け生産管理システムの選び方のポイント!

組立加工製造(ディスクリート製造)では、さまざま工程を経て製品を完成させるため、1つひとつの工程の状況を的確に把握することが重要です。しかし、多くの部品を必要とする製品ほど、完成品が出来上がるまでの全体像を把握するのは難しい部分もあります。
製造現場における各工程のデータを一元管理し、適切な対応を行う方法として生産管理システムの活用が挙げられます。この記事では、組立加工製造向けの生産管理システムの選び方について、ポイントを解説します。
目次
1.2. 生産管理システムを導入することで何が変わるか?
2.1. 部品構成表の作成
2.2. 部品の所要量計算
2.3. 適切な在庫管理 3.1. 受注における電子データの取り込み機能
3.2. 時間別出荷計画・作業指示の機能
3.3. 生産計画に関する機能
3.4. バーコードでの現品管理機能
3.5. 試作管理の機能 4.1. 必要な機能が備わっているか
4.2. 自社の生産方式に合っているか
4.3. 必要なサポートや費用対効果に問題はないか
1. 組立加工製造における生産管理システムとは

製造業といっても、業種や業態はさまざまであるため、自社に合った生産管理システムを導入することが大切です。特に組立加工製造(ディスクリート製造)においては、プロセス製造とは異なり、仕掛け品の管理などもあるので生産管理をいかに効率良く行うかが、生産性そのものに影響します。
部品構成表の管理や発注管理、在庫管理などを統合的に管理するために、生産管理システムを活用してみましょう。
ニッセイコムの生産管理システムについてさらに詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。
1.1. 組立加工製造で生産管理システムが必要とされる理由
組立加工製造の場合、部品構成表をExcelで管理しようとすると、作成者によってフォーマットがバラバラになることがあります。それぞれがデータを管理・蓄積することで必要なデータの抽出が難しくなり、処理スピードが遅くなるといった問題が生じます。
部品の使用状況を的確に把握できないため、発注の適切なタイミングを判断するのが難しくなり、結果的に不要な在庫を大量に抱えてしまうといったリスクが考えられるでしょう。生産管理システムを導入すれば、製造現場全体の状況をリアルタイムで把握できるようになり、必要な情報を関係者が共有することで、不要な発注などを防ぐことに役立ちます。
1.2. 生産管理システムを導入することで何が変わるか?
組立加工製造において生産管理システムを導入すれば、製品ごとの部品構成表を管理しやすくなります。部品全体の一元管理を行える体制を整えることで、発注や在庫管理などをスムーズに行いやすくなるでしょう。
多くの製品を取り扱っている企業であるほど、生産管理システムを導入するメリットは大きいといえます。部品の過不足を適切に把握することで業務効率を高め、生産性の向上につなげていけるはずです。
2. 組立加工製造の生産管理の3つのポイント

組立加工製造の生産管理では、大きく分けて次の3つのポイントが重要になります。
組立加工製造における生産管理の3つのポイント
・部品構成表の作成
・部品の所要量計算
・適切な在庫管理
各ポイントについて解説します。
2.1. 部品構成表の作成
組立加工製造では、部品構成表の作成が特に重要です。部品管理では「部品表」と「部品構成表」の2種類がありますが、組立加工製造の生産管理においては部品構成表を重視する必要があります。
部品構成表とは、製品の構造や組立工程などを考慮しながら、製品を組み立てるために必要となる部品を一覧化・図表化した表を指します。部品構成表の特徴として階層構造になっている点が挙げられ、製品のどの部分がどのような部品から構成されているかが一目でわかります。
部品構成表を見れば、製品を生産していく流れを把握できるので生産管理において欠かせないものです。
2.2. 部品の所要量計算
発注管理を行うときは、部品の所要量計算が重要になります。所要量計算とは、製品をつくるために必要な部品の数量などを計算することであり、受注状況などを踏まえて算出します。
購買状況と生産のリードタイムを考えながら、いつのタイミングでどの程度の部品が必要になるかを確定させるために行う計算です。部品調達における在庫の過不足を生じさせないために、生産管理において重要な計算となります。
2.3. 適切な在庫管理
適切な生産管理を行うには、自社の生産方式に合わせた在庫管理を行うことが重要です。生産方式の違いによって、在庫管理に関する捉え方は違ってきます。
具体的には、繰返生産方式では在庫に余裕を持たせるほうがよいですが、個別生産方式であれば多くの在庫を持つ必要はありません。そのため、一定の在庫数を確保しておく必要がある業態であれば、自社の適切な在庫数を定め、在庫が下回りそうな段階で発注をかけることが大切になります。
3. 組立加工製造で役立つ生産管理システムの機能

生産管理システムを組立加工製造で活用するには、どのような機能があるのかを把握しておくことが大切です。生産管理システムにはさまざまな機能が備わっていますが、主なものとして以下の機能が挙げられます。
生産管理システムの主な機能
・受注における電子データの取り込み機能
・時間別出荷計画・作業指示の機能
・生産計画に関する機能
・バーコードでの現品管理機能
・試作管理の機能
それぞれの機能について解説します。また、ニッセイコムの生産管理システムについてさらに詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。
3.1. 受注における電子データの取り込み機能
組立加工製造の生産管理では、受注データの取り込み機能が備わっているシステムを選ぶほうが便利です。自動で受注データを取り込んでくれる機能があると、使い勝手が良いでしょう。
また、年次計画内示受注や確定受注、納入指示といった区分でデータの種類ごとに管理できるものを選ぶと使いやすいといえます。
3.2. 時間別出荷計画・作業指示の機能
顧客の納入指示に沿って出荷を行う場合、適切な出荷計画が必要になります。納入の指定時刻から逆算をして、荷揃えを行うために必要な生産計画を立てられる機能があると便利です。
また、生産工程における時間別の作業指示を行える機能が備わっている生産管理システムであれば、さらに使いやすいといえます。
3.3. 生産計画に関する機能
組立加工製造において生産管理システムを導入する場合は、日ごとに生産計画が立てられ、シフト単位で調整できる機能が備わっているものを選ぶと良いでしょう。また、自動車や家電製品などを生産している企業では、プレス加工の工程があります。
プレス工程においては、1回のショットで多数の部品を製造できる生産計画を立てられる機能が備わっていれば、生産効率を高めることができるはずです。
3.4. バーコードでの現品管理機能
生産管理システムのなかには、バーコード付きの現品票を発行できる機能が備わっているものがあります。ロット番号ごとの現品票による払い出しや入庫実績などが、一目で分かる機能が備わっていると便利です。
また、在庫管理の機能については、ロット番号を使わない総量管理の設定が行えるもののほうが、在庫管理はスムーズになるケースもあります。
3.5. 試作管理の機能
製品の試作を行う際に、量産品とは分けたい場合には、製番を用います。そのため、品目ごとに製番を指定できる機能を備えた生産管理システムを選んでみると良いでしょう。
4. 組立加工製造で生産管理システムを選ぶときのポイント

組立加工製造で生産管理システムを選ぶときは、以下のポイントを押さえておくことが大事です。
生産管理システムを選ぶときのポイント
・必要な機能が備わっているか
・自社の生産方式に合っているか
・必要なサポートや費用対効果に問題はないか
例えば、組立工程において繰返生産の場合は、部品の調達管理や在庫管理をスムーズに行える機能を備えた生産管理システムを選ぶほうがよいでしょう。適切な部品数の確保や完成品のストックが行える機能が備わった生産管理システムを導入するほうが、需要に見合った無駄のない生産体制を構築することにつながります。
一方、加工を中心として選ぶならば、生産計画や工程管理の機能が充実しているほうが使い勝手は良いといえます。加工を行う作業においては、前工程の作業ミスやスピードが後工程に直接的な影響を及ぼすため、生産における全体の流れを把握し、各工程に無駄が生じていないかをチェックする機能が備わっていると効果が期待できます。
自社の製造現場における課題が何かを把握したうえで、最適な生産管理システムを選ぶことが大切です。それぞれのポイントについて解説します。
4.1. 必要な機能が備わっているか
生産管理システムの導入を検討する際は、自社の課題解決につながる機能を備えたものを選ぶことが重要です。豊富な機能が備わっていても、あまり活用しない機能ばかりが付いていると、かえって使いづらさを感じてしまいます。
例えば、「部品を発注するタイミングがうまく判断できていない」という課題があるのであれば、調達管理や在庫管理の機能が充実した生産管理システムを選んでみましょう。企業ごとに抱えている課題はさまざまなので、製造現場の意見も聞きながら適したものを選んでいくことが大切です。
4.2. 自社の生産方式に合っているか
製造業といっても、生産時期や生産方式、生産体制などは企業によって異なります。例えば、生産方式1つをとってもロット生産や個別受注生産、連続生産などの違いがあります。
生産体制についても、多品種少量生産や少品種大量生産、変種変量生産といった違いがあり、生産管理システムに求められる機能は企業によって異なる部分があるでしょう。自社の製造現場の現状を踏まえたうえで、適したものを選択してみてください。
4.3. 必要なサポートや費用対効果に問題はないか
初めて生産管理システムを導入したり、既存のシステムを刷新したりする場合は、導入時の支援だけでなく運用やトラブル発生時の対応などをサポートしてもらえるサービスを選ぶほうが無難です。生産管理システムの導入後も、電話やメールなどでの相談の他に、専任の担当者がサポートしてくれるものを選ぶほうが安心できるでしょう。
また、生産管理システムは事業規模によっても適したものは異なるため、自社の事業規模に合ったものを選ぶことも大切です。費用対効果を検討したうえで、後から必要な機能を拡張できるものを選んでみると無駄がないでしょう。
5. まとめ:自社の課題を明確にして、課題解決につながる生産管理システムを選ぼう
自社の生産性を向上させるには、生産管理システムの導入が製造業においては欠かせません。ただし、製造業といっても生産方式や生産体制は企業ごとにさまざまなので、自社に適したものを選ぶ必要があります。
現在抱えている課題を明らかにしたうえで、解決につながる機能が充実したものを選んでみましょう。ニッセイコムの生産管理システムで自社に合わせたシステムの導入を検討されているかたはぜひお問い合わせください。
