健康経営・ヘルスケア 関連コラム室内でも気をつけたい脱水

2021年07月07日

株式会社 ニッセイコムに所属している管理栄養士でございます。
出勤と在宅勤務を併用されている方もたくさんいらっしゃることと思います。
今回は「室内でも気をつけたい脱水」についてお伝えします。


夏バテ


気づきにくい隠れ脱水

「隠れ脱水」という言葉を聞いたことはありますか?
脱水症が起きるのは、炎天下での屋外作業やスポーツで汗を流しているときだけではありません。
車の運転中や閉め切った屋内、暑い夜の就寝中でも起こる場合があります。そのような環境では脱水が進んでいるにもかかわらず、症状が出にく本人も気がつかない状態、いわゆる「隠れ脱水」になる場合があります。

脱水症状

脱水状態が続くと頭痛やめまい、吐き気など、身体に不調が現れます。
中高年の方は特に血液がドロドロになり、脳梗塞心筋梗塞などの病気を引き起こすきっかけになってしまいます。

のどが渇いたな、と思った時はすでに2%の水分が失われていると言われています。
脱水症にならないためにしっかりと対策をとっていきましょう。

対策

対策1:水分をしっかり補給する

1日に1.5リットル程度は意識して飲むように心がけましょう。
一度に大量に飲むと尿として一気に排出されてしまうので、こまめに取ることが大事です。
朝起きてまず一杯、夜寝る前にも一杯を習慣にしていきましょう。

対策2:緑茶やコーヒーに注意する

利尿作用のある緑茶やコーヒーは、脱水対策には不向きです。
常温の水や白湯(さゆ)がおススメです。

対策3:食べ物から水分補給を

飲み物だけでなく、食事からも意識的に水分補給を行いましょう。
水分を多く含む夏の果物(スイカ・キウイ)、野菜(きゅうり・トマト)は特におススメです。
果物や野菜にはビタミンやミネラルも含まれていますので、積極的に取り入れていきましょう。

対策4:気温だけでなく湿度も気にかけよう

湿気も体調不良の原因の一つです。体感温度と体調の変化を感じ取り、早めにエアコンで除湿するなどの対処をしましょう。
職場やご自宅に温湿度計はありますか? お持ちの方は定期的にチェックする習慣をつけ、室内環境を快適な空間に保つように心がけてください。



脱水症対策を心がけて、暑い夏を乗り切りましょう。

執筆者情報


コラム_栄養士イメージ.jpg

本コラムは、株式会社 ニッセイコムに所属する管理栄養士にて執筆しています。

日々、「はらすまダイエット」の対象者との面談から保健指導メールを担当している中で、簡単に実施できる健康管理方法を選定して記事にしました。


「はらすまダイエット」は、生活習慣病の原因となるメタボ(メタボリックシンドローム)を撃退し、より健康的な生活習慣を身につけるための特定健康保健指導プログラムです。


「健康は1日にして成らず」です。できるところから健康管理はじめましょう!


※イラストはイメージです。