

背中を見てもらう、空気をつかんでもらう。
SESSION
システムエンジニア
[左]2002年入社M.M
システムエンジニア
[右]2021年入社A.S
Session01
入社20年目の部長SEと入社2年目の若手SEがタッグを組んで推進中の、とある「原価管理システム導入プロジェクト」。2022年の年明けに始まった案件を担当する2人が、それぞれの立場で語り合う対談コンテンツです。
部下の自主性と成長に期待する上司、不安を抱えながらも着実にステップアップする部下。年の差SE対談で明らかになったのは、ニッセイコムでは日常的な「社員育成現場」の“リアル”でした。
ひしひしと伝わってきていた、
そろそろ責任を持てる仕事をやりたい雰囲気
- A.S
- M.Mさん、お疲れさまです。わざわざ大阪から来ていただいてありがとうございます。普段のサポートのおかげもあって、案件は予定通りのスケジュールで無事に進んでいますが、そもそもどうして私をメンバーに加えようと思ったんですか?
- M.M
- 原価管理システムの導入と合わせて、お客様から「工場の生産性を見える化したい」との要望もあって、パッケージでは対応できない部分に別のツールを使用するとなると、必ず分析系の話が出てくると思ったんだ。
そうなると、プロジェクト全体をうまく回すためにも誰か人を入れておきたかった。そこで、「そろそろ責任を持てる仕事をやりたい雰囲気」がひしひしと伝わってきていたA.Sさんを抜擢しようと考えたんだ。ちょうど入社1年目の終わり頃だったけど、声をかけられた時はどう思った?


- A.S
- それまでの業務はプロジェクトのちょっとしたフォローだけで、がっつりプロジェクトに携わるのは初めてでした。だから、不安はありましたよ。
でも、わからないことはどんどん聞いていこうという姿勢で取り組もうと思いました。 - M.M
- 最初から100%完璧にできるとは思っていないし、勉強も兼ねて一緒に入ってもらえたらと思ったのが本音。ただ、研修期間中や作業支援をしている間の話を周りから聞いていて、「考えて動いてくれる」という評判ではあった。だから、期待ももちろんあっての人選だよ。
- A.S
- 今回の案件で取り扱うパッケージは初めてのものでしたし、そこをまず理解することが課題でした。あと、客先での会議に参加することも初めての経験で…。雰囲気を掴むまでは多少時間がかかりましたし、とにかく「わからない言葉」がどんどん出てくるし…。
- M.M
- プロジェクトを開始して最初の2〜3か月は、会議が終わるたびに振り返りの時間をとっていたね。
- A.S
- そう言えば、もうやらなくなってしまいましたね…(笑)
- M.M
- すみません(笑)でもそれは、だいたいの中身がちゃんとつかめていると思ったからだよ。今でも分からなかったことや確認が必要なことは、その都度聞いてくれるから、こっちはやりやすい。
- A.S
- 分からないことをそのままにしておくと、後に響いてしまうんで…。なので、分からないことは、その場やその日の内にしっかりと聞くようにはしています。


リターンへの上手な受け答えは「訓練」を積むこと。
いろんな経験がものを言う
部分だから。

- M.M
- 成長への近道を考えると、一緒に打ち合わせに来てもらう、背中を見てもらう、現場で空気をつかんでもらう。これが一番なんだという思いがある。
お客様の前に出ていき、いろいろ交渉することが主軸の仕事だからこそ、現場に一緒に出向くとA.Sさんの理解度も把握できるからね。 - A.S
- でも最初はわからない言葉だらけで…。お客さまにうまく伝わる話し方だったり、会議の雰囲気をつかむまでには時間がかかりそうだなと思いました。
- M.M
- お話しすること自体は得意そうだけどね。
- A.S
- そうですか…?(笑)
- M.M
- もちろん、もうちょっと鍛えないといけない部分はあるけど、事前準備した内容をきちんと説明できるようになるのは早かったよ。
あとは、お客さまからのリターンに対してどう上手に受け答えするかの訓練だね。でもそれは、いろんな経験がものを言う部分だから。 - A.S
- はい。実際に現場に出てみて、「経験がどれだけ大事なことか」を実感しています。
期待以上の働きをしてくれているから、
安心してフェードアウトできる。
- M.M
- ここまで順調にプロジェクトが進んでいるのは、A.Sさんが期待通りにちゃんとやってくれているからなのは間違いないよ。
受注直後の4月に大阪転勤になったこともあるけど、これなら段々フェードアウトしても大丈夫だなと思ったから(笑) - A.S
- いやいや、気持ち的にはまだM.Mさんに頼りたいとは思いますけど。ただ、忙しいM.Mさんの負担を少しでも減らせるようにとも思いますし、納品する頃には100%任せてもらえるようになれたらと思ってます。
- M.M
- オンラインでお客さまとのやりとりを聞いているけど、口を挟む頻度も明らかに減ってきてるからね。そこは期待以上の働きをしてくれている証拠。
もちろん、本当に危なければ出ていきますよ。でも、要件定義が終わり実装フェーズにも入ってきたし、安心してフェードアウトしてます(笑) - A.S
- 案件が決まった直後に大阪へ行かれた時は本当にどうしようと思いましたけど、今は一人でお客さまとの打ち合わせに行った時の不安もなくなってきました。
これも、最初の頃の手厚いフォローのおかげだと思っています。 - M.M
- もし自分がA.Sさんと同じキャリアの時に、案件を振ってきた上司がすぐに転勤になったら、「ちょっと待てよ!」って思うだろうね(笑)
でも、僕自身の若い時を振り返ってみると、結構タイプ的には似てるところもあって…。分からないところは自分で調べてなんとかしたいと思うタイプだったんで。
困った時のフォローの体制さえちゃんとあれば安心できたから、A.Sさんにもそんな形が一番なんじゃないかとも思ってたんだ。
ちゃんとアラートを出す
ことも大事。
抱えすぎない程度に自分らしく頑張ってほしい。
- A.S
- そもそも、所属しているコンサルの部署に新卒社員が配属されたのは私が初めてなんですよ。若手がいない部署だからこそ、普段からベテランの方の背中を見ているので、あまり甘えすぎないようにと思ってはいました。
- M.M
- A.Sさんはもともと、一から十まで指示しなくても考えられるタイプだし、本人的にもある程度任された立場のほうが動きやすいのかなと思ってはいるよ。
- A.S
- そうかもしれません。今回の案件は、自分にとっても思い入れのあるものになると思いますし、なんとか最後まできっちりこなしたいです。
- M.M
- 基本的には今まで通り、お客さまの話をよく聞いて、自分自身の考えをどう伝えれば伝わるかを意識しながらかな。もちろん、システムの実装に関しては勉強しないといけない部分はあると思うけどね。

- A.S
- 極力自分で勉強して、調べて、動けるようにしたいです。でも、わからないことがあれば、今後もM.Mさんに聞いていいんですよね?
- M.M
- どうにもわからない時は、ちゃんとアラートを出すことが大事。いつも通り気軽にね。抱えすぎない程度に頑張ればいいよ。自分らしく、無理せずに。
- A.S
- はい!無事に納品できるように、引き続きお願いします。
- M.M
- 案件が無事に終わったら、盛大に打ち上げをしましょう!その時は、誰のおごりで行こうかな…(笑)