サーバの仮想化 導入事例 エーディア株式会社様

お客様の声
候補となった3社の中から、最も安心してサーバの仮想統合を任せられる会社としてニッセイコムを選びました。
導入製品
エーディア株式会社(旧社名:三光純薬株式会社) 経営計画部部長の清水浩氏(写真中央)、同部係長の坂本徳子氏(中央左)、同部主任の徳田博文氏(中央右)に、サーバの仮想統合を行った経緯や、構築ベンダーとしてニッセイコムを選んだ理由などについて、詳しく伺いました。
※写真右端:弊社 情報通信システム第一営業本部の渡邉
※写真左端:弊社 情報通信システム第一営業本部の永岡
導入の背景・目的
サーバ仮想統合の経緯
— エーディアは、ニッセイコムに何を依頼したのでしょうか。
ニッセイコムに、サーバの仮想統合環境の構築を依頼しました。
プロジェクトの概要は下記の通りです。
— サーバの仮想統合の経緯について教えてください。
元々、仮想化技術については5年ほど前から注目していました。当時はまだ安定した実績が見られなかったので見送っていましたが、老朽化したサーバを入れ替える次のタイミングで、仮想化に着手しようと考えていました。
— サーバの仮想化によって、どのようなことを期待していたのですか?
まず、運用効率の改善です。サーバを仮想化することによって、新しい業務システムを新設するたびに物理的なサーバを用意する必要が無くなります。単純に物理的なサーバ台数が減ることで、サーバ維持のコストも抑えられます。
また、従来まではサーバのバックアップをテープで行っていました。テープは茨城の事業所まで運送して保管していました。仮想化により、このようなバックアップの負荷削減も期待していました。
最後に災害対策です。サーバの仮想統合によって、万が一障害が発生したときにも縮退運転によって業務を止めずに維持できるITインフラを作ろうと考えていました。
選定にいたったポイント
これまでお付き合いのあった、3つの会社に声をかけました。どの会社も、エーディアのITインフラやシステムについてはある程度知っているはずですから、きっと現状をよく把握した上での提案をしてくれると考えました。
提案をお願いするにあたり、まずはこちらから考えている事を全てお伝えしました。実は当時は、VMwareやHyper-Vではなく、Xenを仮想化ソフトとして採用しようと考えていました。自分たちで調べた限り、必要な要件は備わっていそうだし、オープンソースであることでランニングコストも抑えられると考えていました。
以上のようなことを伝えた上で、3社に対して提案を求めました。
最終的に、3社の中からニッセイコムを選びました。
3社の候補企業からニッセイコムを選択
— サーバの仮想統合作業を依頼する会社は、どのように選定したのですか。
— 3社の中からニッセイコムを選んだ理由を教えてください。
以下の3つが理由として挙げられます。
- 理由(1) 経験・実績・レスポンス
- 理由(2) 4,5年先を見越した提案
- 理由(3) 他社との壁を乗り越えられる
ニッセイコムを選んだ理由(1) 経験、実績、レスポンス
— では順にお伺いします。まず「理由(1) 経験・実績・レスポンス」とは?
候補の3社は、どの会社も仮想環境の構築経験がありました。しかし、経験の中身には大きな差がありました。
3社の中で、最も仮想化について安心して任せられそうな会社がニッセイコムでした。複数の仮想化ソフトについて構築実績がありましたし、私たちからの質問についてもいつもレスポンス良く返答していただけました。
他の2社の中には、VMwareは詳しいけれどXenについては全く知らないなど、SEと会話をしていて不安になってしまう会社もありました。まだ歴史が浅い分野であるため「仮想化の経験があります」と言っても、その経験の中身には大きな差があることがわかりました。
ニッセイコムを選んだ理由(2) 4,5年先を見越した提案
— 次の「理由(2) 4,5年先を見越した提案」とは?
先述の通り、当初エーディア側では仮想化ソフトにXenを採用しようと思っていました。いくつかの仮想化ソフトの中で、最もランニングコストを抑えられると考えたからです。Xenの採用を前提に、各社に提案も求めていました。
ところがニッセイコムの提案は「Xenではなく、VMwareにしたほうがいい」というものでした。
ニッセイコムは、価格面だけでなく機能面や導入実績も含めて各仮想化ソフトのメリット・デメリットを比較し、以下のような比較表を作って細かい検討を行った上で、4~5年先を見越した提案をしてくれました。
<2009年6月当時の各仮想化ソフト比較表>
ニッセイコムを選んだ理由(3) 他社との壁を乗り越えられる
— 最後の「ニッセイコムを選んだ理由(3) 他社との壁を乗り越えられる」について教えてください。
今回仮想統合の対象となったサーバの中には、他のシステム会社が業務システムを構築し、運用していたものも含まれています。サーバの仮想統合によって、その業務システムも仮想環境で動作することになります。
仮想統合を担当するベンダーには、自分たちの守備範囲を超えて、他社が構築したシステムについても理解した上で統合作業を推進していってほしいと思っていました。もし、「そこはウチが担当しているシステムじゃないので」と腰の引けた対応をしてしまうと、相手のシステム会社も抵抗を示してしまい、仮想環境での動作保証等についてもうやむやになってしまいます。それでは、万一トラブルが発生したとき困ってしまいます。
候補となった3社は、いずれもエーディアのシステムに関わっていただいたことのある会社です。ですが自分たちの領域を超えて、自ら他社に歩みよって交通整理をしてくれる姿勢を示してくれたのは、ニッセイコムだけでした。
サーバ仮想化による変化、現在までの手応え
— 仮想統合作業における、ニッセイコムの活動を評価してください。
「仮想化の"器"を作り、そこにデータを移行させ、切り替える」という全体の流れは、ほぼ当初のイメージ通りに進めてくれました。ニッセイコムはそれぞれのシステムの使われ方を把握した上でデータ移行のタイミングを見極め、業務に支障が無いようにうまく段取りを組んでくれました。
他社の構築したシステムについても、「あれが知りたい」「この情報が必要」と積極的に情報を集めてくれましたし、サポート時の責任分担等についても、先手を打って会話をリードしてくれました。
— 2010年3月末の稼働から、現在までの手応えはいかがですか。
期待通りの効果は出ていると考えます。
物理的なサーバ数が減った分、運用管理の手間は削減されています。バックアップテープを輸送する手間が減ったことや、複数サーバを自席でチェックできることなど、細かい事はたくさん挙げられます。
加えて、新しい業務システムの検討が効率的になりました。今まではテスト環境を別途用意しなくてはいけなかったのですが、今では容易に仮想サーバを追加し、実際の環境での動作を確認、検証することができます。
今後の展望
ニッセイコムへのメッセージ
— 最後に、ニッセイコムへのメッセージをお願いします。
ニッセイコムの活動には、常に安心感がありました。こちらからさまざまな問い合わせやお願いをした際、すぐに返事ができないものについても、こまめに対応の進捗状況を示してくれました。加えて、現場のユーザーや業務に支障が出ないような配慮、気配りもさすがプロだなと感じました。
エーディアにとって仮想化は、今後も継続的に取り組んでいくテーマです。今回のサーバ統合では、会社全体の半分程度が仮想環境に置き換わりました。残りの部分についても、ニッセイコムに相談しながら進めていきたいと思っていますので、引き続きご協力をお願いいたします。
お忙しい中、ありがとうございました。
お客様について
エーディアは、診断薬の研究開発型メーカーです。
1954年の創立以来「診断薬のパイオニア」として、臨床検査薬、臨床検査用機器、研究用試薬、理化学機器の製造・輸入・販売を行ってきました。
2007年より、これまで研究開発パートナーであったエーザイ株式会社の完全子会社となり、エーザイグループの一員として活動しています。「予防」「診断」「治療」「予後」の一連の医療の流れの中で、医療品質のさらなる向上に貢献できるような製品やサービスの提供に努めています。
本社所在地 | 〒101-0032 東京都千代田区岩本町1-10-6 TMMビル6F |
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創立年月日 | 1954年(昭和29年) |
従業員数 | 170名 |
資本金 | 52億6,248万円 |
Webサイト | エーディア株式会社様(現:積水メディカル株式会社様) |
2010年8月取材。
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現時点では変更になっている場合もありますのでご了承ください。
