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正栄食品工業株式会社様(基幹システム再構築支援サービス 導入事例)

正栄食品工業株式会社様

お客様の声

「ニッセイコムの『豊富な経験を生かした工夫や仕掛け』によって、基幹システムのマイグレーションを無事に完了させることができました」

導入製品

正栄食品工業株式会社の皆さまに、ニッセイコムと共に行われたレガシーシステムのマイグレーションについて、検討の経緯や実施のポイント、効果などについて伺いました。

<写真>
〔正栄食品工業株式会社〕
 経理部情報システム課次長 塚谷英樹氏(写真後列中央右)
 経理部情報システム課課長 飛田啓利氏(後列中央左)
 経理部情報システム課係長 原口渉氏(後列右から2番目)
〔弊社〕
 営業 渡辺(後列右端)、SE 大野(後列左端)

導入の背景・目的

ニッセイコムに基幹システムのマイグレーションを依頼

— はじめに、正栄食品工業におけるレガシーシステムのマイグレーションについての概要を教えてください。

当社では日立製のメインフレームを導入し、基幹システムとして長期間運用をしてきました。
年を経て、情報システム部門の平均年齢もあがり、メインフレームのことを知っている社内開発者が減ってきました。また、オープンシステムで構築されているサブシステム(給与計算など)との連携面でも手間がかかっていました。

2005年頃に一度マイグレーションを検討したのですが、当時は開発・移行の見積費用が高額で現実的ではなかった為、単純なホストリプレースにとどめていました。2010年頃より改めて検討を再開し、2013年夏に正式決定の上、ニッセイコムに開発・移行を依頼しました。

資産調査、移行シミュレーション、設計、開発、並行稼働などを経て、2015年5月から本番稼働しました。

マイグレーションをした基幹システムの概要は以下のとおりです。

項目 内容
業務 受発注処理・販売管理・在庫管理・経理
プログラム本数 約3,000本(画面:143本、帳票:556本)
移行元機種 日立 AP7000/60A(VOS1/LS)
マイグレーションの目的
(要件)
・既存のシステム資産を最大限に生かす
・既存の人材で継続して開発/運用ができる
・保守運用業務の効率化


— マイグレーションをニッセイコムに依頼された理由を教えてください。

ニッセイコムには2000年以降基幹システムの運用をサポート頂いておりました。当社の業務にも精通しており、マイグレーションの経験も豊富であったことが依頼した理由です。
詳しくは後述しますが、プログラム・データ資産棚卸から移行後の運用まで多くの支援をいただき、無事に完了させることができました。


— マイグレーションのプロジェクトを振り返ってみて、ニッセイコムの活動について評価をいただけますでしょうか。

特に、以下の3点が印象に残っています。
今ふりかえると、これらはマイグレーションを成功させるための重要なファクターだったと思います。

  1. マイグレーションを見越した、事前のホストプログラム改良
  2. 精度が高く、負担の少ないテスト環境の整備
  3. マイグレーションの効率化と業務改善の両立
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評価ポイント

豊富なマイグレーション経験を生かして、事前にホストプログラムを改良

— それでは順にお伺いします。まず「(1) マイグレーションを見越した、事前のホストプログラム改良」とは?

経理部情報システム課次長 塚谷英樹氏

マイグレーションに向けて最初に取り組んだことは、既存プログラム資産の仕分けでした。

数十年使ってきたものですから、今後使う予定のないプログラムと、引き続き使うプログラムが混在していました。すでに切り出して別のパッケージシステムで運用されているはずの給与計算のプログラム等も残っていたりしました。

要る/要らないの判断は内部の人間でないとできませんので、まずは自分たちで仕分けを行いました。それにより、当初3,000本近くあった「今後も使い続ける(と思われる)資産」が2,500本程度まで減りました。

次に行ったのが、ホストプログラムの改良です。目的は2つありました。

1つ目は、コンバージョンの効率化です。
メインフレームでは標準的な機能であっても、オープンシステムではそもそもそういう機能が無いという部分があります。そこで、ニッセイコムの助言を頂きながら、マイグレーションを見越して一部のプログラムを改良しました。たとえば、画面で見ていたバッチ系処理をできるだけオンライン化しました。それによりマイグレーション時には見るだけで残さない帳票系の処理を排除することができました。

他にも、自動変換の対象外となるかなり古いプログラムについては、ニッセイコムにお願いをしてメーカー(日立)が過去に出していたコンバータを探してもらったり、実際のプログラムに当てはめてコンバータに手を加えてもらったりしました。

2つ目の目的は、オープン化後の運用やメンテナンスの効率化です。
メインフレームとオープンシステムではコード体系が大きく異なります。マイグレーションによってデータは違う並び方になりますから、「どこをどう直せばどうなるか」の感覚がガラッと変わってしまいます。

ニッセイコムのエンジニアは、マイグレーションだけではなくメインフレームとオープンシステム両方の運用経験が豊富で、「事前にホストプログラムをこう変えれば、マイグレーション後に見やすくなる」といったアドバイスを多く頂きました。

精度が高く、負担の少ないテスト環境

— 次の「(2) 精度が高く、負担の少ないテスト環境」の整備とは?

マイグレーション後のプログラムが正しいかどうかは、移行前と移行後の両システムを並行稼働させないとわかりません。精度の高いテストを行うためには、より現場に近い多くのデータが必要ですが、現場の営業担当者に対して両システムへの重複入力をお願いするというのは現実的に不可能でした。

そこで、メインフレームからデータを抜き、それをあたかも現場で営業担当者が数千枚の伝票を打ったかのような形で両システムに投入し、結果がイコールになるかをリアルタイムで確認できるようなテスト環境を作ってもらいました。それにより、手間をなるべくかけずに精度の高いテストが実施できるようになりました。

ニッセイコムのエンジニアは当社の業務の事もよく理解してくれていました。
ですから要所を押さえながらうまく役割分担して進めることができました。
たとえば、ある計算の結果が合わない時になぜ合わないかを一緒に考えます。すると在庫の引き落とし等のデータの流れている順番がホストの時とちょっと違う。業務的な観点で当社のほうでチェックをし、なぜデータの順番が変わるのかをニッセイコムに調べていただく。

原因がわかったら、最終的にどういう業務ができればいいかを踏まえた上で、補正手段を考えてくれました。新たにプログラムを作り込むにしても、後々誰がメンテナンスをするのかということを考慮して、なるべく誰が見てもわかるような形での作り込みを工夫してもらいました。

マイグレーションの効率化と業務改善を両立

— 最後の「(3) マイグレーションの効率化と業務改善を両立」とは?

経理部情報システム課係長 原口渉氏

ニッセイコムは、以下の2つのメリットが両立するような、ホストプログラムの改良点をたくさん見つけてくれました。

  • 改良したほうが、今よりも現場業務がやりやすくなる部分
  • 改良したほうが、マイグレーション時の効率がよくなる部分

このような改良をマイグレーション前から順に施し、こまめにエンドユーザーに対して「ちょっと便利になりました」とアナウンスし、メインフレームの本番環境に展開をしてきました。自分たちにメリットのある改良は、エンドユーザーも喜んでくれました。その改良はマイグレーションの下準備でもありましたので、一石二鳥です。

それにより、移行後のオープンシステムも抵抗なく受け入れてくれました。
もしこれが、ある日突然ガラっとシステムが変わり「新しい操作方法を覚えてください」というやり方だったとしたら、反応は変わっていたかもしれません。

こうやって振り返ってみると、上述の3点は「先々を見越した工夫や仕掛け」という共通点があるような気がします。実際プロジェクト全体を通してみると、前工程で十分な時間をかけていたからこそ、後工程の作業がスムーズに進んだと感じます。

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導入効果

— オープン化された新システムは順調に稼働していますか?

経理部情報システム課課長 飛田啓利氏

はい。5月連休明けのカットオーバーから現在まで順調です。
基本的に「既存のシステム資産を最大限に生かす」という目的で行ったマイグレーションですから、先述のような業務改善のための追加機能を除けば、使用する際の大きな変化はありません。

もちろん裏側の保守運用面では色々変化しました。
結果として開発環境がとても充実しましたので、日中でも容易にテスト作業ができるようになりました。メインフレームの時には、テスト時間帯にも制約があり、昼間に準備で夜にテストということもしばしばでした。

また処理速度は遥かに速くなりました。
バッチ処理は以前の数分の1の時間で済ませられるようになりました。

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今後の展望

— 最後に、今後の展望について教えてください。

当面は、オープン環境のシステムをマネジメントできる社内の人材を育てていくことが課題となります。幸い、メインフレーム時代からサポートをしてくれたニッセイコムのエンジニアが引き続き担当してくれています。当社の業務を理解していて、かつメインフレームとオープンシステム両方に詳しいエンジニアが側にいるので頼もしいです。
力を借りながら、腕を磨いていきたいと思っています。

お忙しい中、ありがとうございました。

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お客様について

原料乳製品、油脂類、製菓原材料類、缶詰類、乾燥果実・ナッツ類、菓子・リテール商品類などの輸入および卸販売を行う食材専門商社。取扱品目は6,000種以上におよび、4社6工場の国内生産子会社と海外4工場の子会社および関係会社を擁し、食品メーカーとしての事業も行っている。

正栄食品工業株式会社様

本社所在地 東京都台東区秋葉原5−7
設立年月日 昭和22年11月4日
従業員数 1,223名
(連結 平成27年10月31日現在)
売上高 1,067億48百万円
(連結 平成27年10月期)
Webサイト 外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。正栄食品工業株式会社(外部サイト)

2015年10月取材。
このページの情報は取材日時点のものです。
現時点では変更になっている場合もありますのでご了承ください。

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導入製品

基幹システムの刷新・見直しに際して、それぞれの事情や悩みに合わせ、弊社の様々なソリューションを最適な形でご提案するサービスです。

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